わかまつ皮ふ科クリニック 新規開設

今月26日、萩市土原に新しく「わかまつ皮ふ科クリニック」が開設されます。萩光塩学院テニスコート隣に建設された、一見、クリニックには見えないオシャレなコンクリート造りの建物は、外光が差す明るい雰囲気のクリニックとなっています。新規開業の経緯や意気込みを院長の若松研弥(わかまつ・けんや)さんに伺いました。

wakamatu

■これまでの経歴を教えてください。
-私は東京都の出身で、山口大学医学部への進学を機に、山口へやってきました。研修医時代に形成外科に興味を持ったことから、外来、入院、手術など、皮膚について一貫して診療することができる皮膚科医の道を選びました。附属病院には、悪性腫瘍や難治性の皮膚疾患、膠原病といった重症患者が多く訪れます。そういった方たちの診療に10年間携わってきました。日本皮膚科学会が認定する皮膚科専門医の資格や難病指定医の指定も受け、キャリアを積み、外来医長や医局長などを経て、今年3月末に附属病院を退職しました。

■東京都ご出身の若松先生が、萩で新規開業された動機を教えてください。
-附属病院は、最寄りの医療機関では手に負えず、紹介状を持って訪れる患者様が多いため、週二回の外来では、患者様とコミュニケーションを図る時間も限られます。悪化すれば、治療はもちろん、皮膚を元の状態に戻すことも困難を極めます。そういった難しい病気を治療していくことに対してやりがいも感じる一方、昔から、一人の人間として患者様と関わり、密にコミュニケーションをとる中で病気を診ていけたらという憧れも持ち続けており、「皮膚」を通して「人」を診るといった医療ができたら良いなと思っていました。妻が萩市の出身であり、附属病院時代には、週一回、都志見病院や長門総合病院での診察も行っていたことから、人口に対して皮膚科医院が少ないと思っていたこともあり、気軽に訪れていただけるクリニックをつくろうと、萩市で開業することを決意しました。

■今後、どのようなクリニックを目指されますか?
-多くの重症患者を診てきたからこそ、早期の段階で治療にすることができるよう、気軽に訪れていただけるクリニックにしたいですね。がんなどを除いた皮膚トラブルの原因は、基本的に生活に密着したものが多いです。ちょっとした症状でも、患者様とお話をすることで原因を特定し、治療薬を処方することはもちろん、再発防止や進行を抑えられるように、予防医学の観点からアドバイスできたらと思っています。
また、北浦地域では初めて、紫外線治療の機械も導入し、できるだけ、山口市や宇部市などに治療に行かなければいけない患者様を減らすことができたらと思っています。その一方で、より高度な医療機関での診療が必要な場合や、皮膚疾患から内臓などの病気が見つかることもありますので、他の医療機関とも連携して、患者様のケアを行っていきたいと思っています。
この他、イボやホクロの日帰り手術や皮膚がん検診なども行うほか、皮膚アレルギー検査の準備も進めています。また、肌に優しい化粧品やシミ取りの薬なども販売する予定です。いろいろと展望はありますが、患者様のニーズにお応えできるようにしていきたいと思います。

■北浦うぇぶをご覧の皆様へ、メッセージをお願いします。
-皆さんが足を運びやすいような、そして、皮膚について気軽にご相談にいただけるようなクリニックにしていきたいと思っています。どんな些細なことでも構いません。人生の中で、少しでも皮膚に関して気になることがあれば、お気軽に診察にお越しください。

わかまつ皮ふ科クリニック
萩市大字土原545❘2
☎0838・21・7798