井上勝の銅像建立と寄付金募集について

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萩まちじゅう博物館銅像建立委員会(会長:野村興兒萩市長)では、このたび長州ファイブの一人で、「鉄道の父」井上勝の銅像を生誕地である萩市のJR萩駅前に建立することになりました。
この銅像建立事業は、先達の織りなす「幕末・維新の萩物語」を語り継ぎ、萩まちじゅう博物館の魅力を高めるため、萩が輩出した人物の銅像建立について同委員会が取り組んでいるもので、平成22年10月の高杉晋作立志像、平成27年1月の久坂玄瑞進撃像に続き、3例目となります。
銅像の制作者は「江里敏明(えり としあき)」氏 (日展会員、京都市在住、68歳。萩城跡の毛利輝元公銅像や晋作広場の高杉晋作立志像、中央公園の久坂玄瑞進撃像の制作者)、完成・除幕式は、平成28年10月14日(金)の鉄道の日を予定しています。
また、萩市ではこの事業費に充てる寄付金を全国から募集しています。
寄付金は、個人、法人、団体いずれも原則として1口5万円以上、所定の申込書により申込みのうえ、萩市役所企画政策課へ現金持参、または銀行等で払い込みできます。
市外在住の方で個人寄付される方は、「萩市ふるさと寄付」による申込みで、1万円以上の寄付者にはふるさと寄付制度のお礼の品を贈呈、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」からお申し込みいただけます。
5万円以上寄付いただいた方は、芳名板に名前を掲載し顕彰されます。(希望者のみ)
募集期間は、平成28年5月2日(月)から平成28年9月15日(木)までを予定、募集期間終了後は、5万円以上の寄付でも芳名板には掲載できません。
(※芳名板掲載不要の場合は、募集期間終了後も受け付けています)

○問い合わせ先
①寄付について
〒758-8555 萩市江向510 萩市企画政策課
℡ 0838-25-3102
②銅像建立事業について
〒758-0057 萩市堀内355 萩博物館内
萩市まちじゅう博物館推進課
℡ 0838-25-3290

-参考-
萩市HP https://www.city.hagi.lg.jp/soshiki/13/h14293.html
ふるさとチョイス http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/35204

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井上 勝(いのうえまさる)
生涯を鉄道に捧げた「鉄道の父」
井上 勝
【生没年】天保14(1843年)- 明治43(1910年)
【享年】 68 歳
【誕生地】長門国萩土原村(萩市)
【墓】東京都品川区(東海寺墓地)

萩藩士井上勝行の三男として萩城下土原に生まれる。幕末の一時期、野村弥吉と称した。安政2年(1855)、開明派として知られた父に従い、江戸・浦賀に赴く。同5年、藩命により長崎でオランダ士官より兵学を学ぶ。さらに同6年、江戸へ出て西洋砲術を修業した後、箱館(函館)で武田斐三郎に師事し、英国領事館員から英語を学んだ。文久3年(1863)には井上馨(聞多)・伊藤博文(俊輔)らとイギリス・ロンドンに秘密留学。鉱山学や鉄道の実業を学び、明治元年(1868)に帰国した。木戸孝允(桂小五郎)の推薦で新政府に出仕し、同4年、鉄道頭となって京浜間の鉄道敷設を指揮。翌5年これを開通させる。その後も関西の鉄道敷設を指揮し、日本人技術者の実力で逢坂山トンネルを完成させるという快挙を成し遂げた。同23年9月には鉄道庁長官となる(26年3月退官)。また同年には、貴族院議員にも選ばれた。明治29年、汽車製造合資会社を興して社長になるなど、鉄道事業による日本の近代化に尽くしたが、鉄道視察中にロンドンで客死。鉄道の父と呼ばれ、後年、東京駅前に銅像が建立された。【出典:萩データベース(萩の人物)】