萩高校合唱部全国大会ダブル出場の初快挙おめでとう&お疲れさまでした!

萩高
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上段左から、前田航(まえだ・わたる)パートリーダー、和木坂樹(わきさか・いつき)部長、安部竜司(あべ・りゅうじ)副部長、大谷祐示(おおたに・ゆうじ)パートリーダー、
下段左から、三輪歩(みわ・あゆみ)パートリーダー、木村香菜(きむら・かな)副部長、溝部早希(みぞべ・さき)パートリーダー

先月8日に東京都で開催されたNHK全国学校音楽コンクール全国コンクール(以下、Nコン)と、先月29日に香川県で開催された全日本合唱コンクール全国大会(以下、JCA)高校Bグループ(33人以上)に出場した萩高校合唱部。合唱の2大コンクールである全国大会に、萩高合唱部で初めてのダブル出場を果たしました!テレビ・ラジオ放送も行われたNコンでは、その素晴らしい歌声をお聴きになられた方も多いのではないでしょうか。
萩高合唱部は、県内屈指の強豪校でありながらも、入部をきっかけに合唱を始めた部員がほとんど。毎日1時間半~2時間ほどの限られた練習時間の中で、合唱部の目標である「人の心に訴えかける歌」を届けるため、チューナーを使用して正確な音程を確認することや、唇の動かし方や息の流し方といった基礎的な練習にも力を入れており、時には、どのように歌い、表現すれば良いのか、歌詞について討論するなど、地道な練習を重ねています。その成果もあり、これまで何度も全国大会へ出場。一昨年までは、Nコン、JCAいずれかの全国大会に6年連続で出場を果たしていましたが、昨年は全国大会に出場できず、悔し涙を流しました。

今年は、その雪辱を果たしたいという思いで練習を重ねてきた萩高合唱部。現在の3年生が入学時より指導されてきた顧問・松屋まなみ先生が産休に入られたため、平成25年度まで合唱部を指導してこられた有冨美子先生が、部員55名の指導を引き継ぎました。9月に出場したNコン中国ブロックコンクール、JCA中国合唱コンクールでは、共に金賞を受賞。中国地区代表として全国大会ダブル出場の切符を手にしました。JCAは高校Aグループ(8~32人)、Bグループ合わせて上位3校が全国大会へ出場できるのに対し、Nコンは金賞受賞の1校のみが全国の舞台に立てることから、先に開催されたNコンで、5年ぶりに金賞を受賞したことは、部員たちにとっても大きな自信となってJCAの中国大会に臨めたようです。また、「お二人の先生方に指導いただいたという貴重な体験が、この度の結果につながったのでは」と木村香奈副部長も話していました。

両コンクール共に与えられたそれぞれの課題曲と自由曲に対し、気持ちを切り替えながら練習に取り組み、迎えた全国の舞台。「緊張することなく、楽しく歌うことができ、あっという間だった」と安部竜司副部長が話すように、萩高合唱部は、純粋で伸びやかな歌声を披露。Nコンでは優良賞を、JCAでは銅賞を受賞しました。
萩高校合唱部では、JCAの全国大会を終えた翌日から新体制となり、来年を見据えた練習が始まっています。全国大会ダブル出場という初快挙を成し遂げ、新たな歴史が加わった萩高校合唱部。これからも素晴らしい歌声を届けてくれることを期待しましょう!

3年生・和木坂樹(わきさか・いつき)部長
昨年、全国大会に出場できたかった経験から、今年こそは出場したいという思いがあり、ダブル出場が決まった時は嬉しかったです。どうやったら人の心に届くのかということを考えながら練習を重ねてきましたが、全国大会のステージは悔いなく歌うことができ、保護者の方々が感動して涙を流している姿を見て、きっと僕たちの歌声を心に届けることができたのではないかと思っています。皆の心を合わせて一つの曲を歌う合唱には、人を感動させる力があると思います。後輩たちには、萩高の伝統である「人の心に訴えかける歌」を受け継いで欲しいですし、合唱を楽しんで欲しいです。

有冨先生
顧問・有冨美子(ありとみ・よしこ)先生
今回、2年半ぶりに現場に復帰し、中国大会から指揮を振りましたが、松屋先生がこれまで鍛えてこられたことや、部員たちの頑張りを思うと、私にとっても大きなプレッシャーがありました。しかし、年に数回は指導に訪れていたこともあり、生徒たちは温かく迎え入れてくれましたし、よくついてきてくれたなと思います。全国大会ダブル出場ということで、地域の方々はもちろん、東京と香川の会場には、多くの卒業生や保護者の方々も駆けつけて応援してくださいました。全国大会では、部員たちは集中しながらも伸び伸びとしており、高校生らしい純粋な歌声を披露し、よく頑張ってくれました。きっと、この伝統を先輩から後輩へと引き継いでくれることと思います。