Re:北浦リレーションシップ89人目 小野養豚・小野靖広さん

今年1月19日号で最終回を迎えた北浦うぇぶ人気コンテンツ「北浦リレーションシップ」。コーナーが無くなり、10ヶ月、幾度も読者の方から、また取材に応じてくださった方から「リレーションシップ楽しみにしていたのに・・・。」と惜しまれる声を多く聞いてきました。「楽しみにされておられる方がいるなら復活させない理由もない!」ということで、北浦リレーションシップ復活いたします!
なお、ただ復活させるだけでは面白みがないので、復活版は固定の質問ではなく、インタビュー形式で、その人の人となりを紹介させていただく形に変更します!それでは、復活版1人目は前回の原岡さん(萩市役所職員)からの紹介で、ブランド豚・むつみ豚を育てる㈲小野養豚の小野靖広さん(40歳)です。

小野さん1

■萩市で唯一のブランド豚・むつみ豚は、萩市の飲食店ならず市外でも見かけるようになりました。ブランド化はいつごろからスタートされたのでしょうか?
-私が実家に戻り家業に就いたころからですので、今から15年前になります。

■それまでも㈲小野養豚さんでは経営をされていたのですね?
-そうですね。私が帰るまでは、普通の養豚場と言いますか、生産した豚は、ただの「国産豚」として出荷していました。お世話になっている方から「名前をつけた方が売りやすい。」と聞き、それならと地元の名前を付け「むつみ豚(とん)」と名付けたのですが、とある方が「むつみぶた」と読まれたので、そのまま「むつみぶた」で販売しました。

■むつみ豚の特長は?
-パンをエサに混ぜているので、甘味のある肉になっています。また、パンだけでなくピーナッツなども混ぜたりと、品質向上のため試行錯誤しています。

■15年前と現在では生産量はやはり違いますか?
-そうですね。当時は人手が足らず、週の出荷は3頭ほどでしたが、7.8年前くらいからは週に30頭ほど出荷しています。

■となると、もちろん雇用も増やしたのですよね?
-はい。当時は家族4人と従業員1人でしたが、現在は従業員6人と家族4人の計10名で営んでいます。

■それは凄いですね!地方の経済、特に1次産業は衰退が進むなか、事業拡大を成し遂げている。素晴らしいです!ちなみに流通はどのような形になっていますか?
-自社で販売しているのが5割、残りの5割はミドリヤファームさんと萩ミート販売さんに卸させてもらっています。弊社に直接買いに来られても対応できますし、JAあぶらんど萩ファーマーズマーケット・ふれあいらんど萩や田町商店街のとれたて市場でもご購入いただけます。また、契約している市外の飲食店さんには直送させてもらっています。

■最後に今後の展望をお聞かせください。
-そうですね。豚肉は食肉の中でも消費割合が高いですが、やはりこれからは人口減少が進んでいき、自ずと消費量も減ってきます。なので、消費される国産豚の中で、食い込んでいける割合を増やさないといけないと思います。その為には、地域の方にもっと認知してもらい、先ずは市内消費量を増やしていかなければと考えています。

■ありがとうございました。

次回Re:北浦リレーションシップは小野さんからの紹介で、埼玉からIターン農業起業された荻野賢二郎さんです。