Re:北浦リレーションシップ 第93回 原田 啓さん

北浦リレーションシップ93回目は㈲萩スーツセンター・鈴井康史さんの紹介で、有限会社 松陰堂印刷所の原田啓さん(43歳)です。

■松陰堂印刷所は家業になるのですよね?社会人となってそのまま家業に就かれたのですか?
-いえ、社会人となってからは東京で、建築会社に勤めていました。主に、ショッピングセンターの設計から現場管理を担っていました。

■萩に戻って家業に就いたのは何歳のときでしたか?また、きっかけとなったのは何だったのでしょうか?
-帰ってきたのは27歳のときで、きっかけは建築基準法改正でした。特に私が担ってた大型店舗の建築には大きく影響にあるもので、当時抱えていた仕事が一区切りついたのを機に退社し、萩に戻ってきました。

■当時、地元に戻ってきて感じられたことは?また何か志すものなどはありましたか?
-帰ってきて思ったことは「まち全体が暗い」でした。当時は萩に帰って何かを!と期待するものは無かったのですが、29歳のとき、商工会議所青年部にお誘いをうけ、入会し、地元について、多くを学ばせていただき、地元に関心を抱くようになりました。そのお陰で、人間関係やお店の情報等を知ることができ、仕事に生かすことができていると思います。

■お仕事といえば、原田さんは印刷の営業だけでなく、オリジナルのマスキングテープ、はがき、クリアファイル等、グッズの企画・販売もされていると聞きました。
-これも商工会議所青年部がきっかけですね。商工会議所青年部が主催している萩産業フェスタで、おにようずのマスキングテープをお試しで作成したところ、関心を抱いてくれる方、問合せされる方が多かったので、やってみようかなと思い、城下町、世界遺産、萩の偉人、山口県の観光名所とラインナップを用意して小売と卸をしています。

■どのようなところで販売されていますか?また売れ行きはどうですか?
-現在、明倫学舎、萩しーまーと、松陰食堂、萩博物館、菊屋家住宅、あらせお土産店、お土産博物館、ハピネスふくえと、観光地で販売させてもらっています。売れ行きは商品によってバラバラですね。ロット生産で、単価が低く、搬送もあるので、難しい世界だなと感じるとともに、こちら側のアイデアと消費行動にギャップがあり、思いがけないものがヒットしたりするという面白さもあります。

■話は変わりますが、趣味は?
-釣りです!これも青年部の事業で行った「萩魚釣りフェスティバル」がきっかけとなり、どっぷりハマりました。シーズンでは週に1回は行っています。

■陸釣りですか?船釣りですか?
-陸釣りです。北浦は海に面していて、釣りをするには最適です。釣りを始めてわかったことなんですが、市外から来られる方も多く、ほんと素晴らしいところだと思います。

■自然豊かで釣りをするには素晴らしい地元ですが、地域の課題は何だと思いますか?
-この北浦、地元萩だけではないと思いますが、全国的に推進力がないなと感じています。パワーやエネルギーといった側面だけでなく、時代の流れも大切な要素だと思います。それらが日本全体で上り調子となれば、地方にも力や流れが生まれると思いますが、現在、都市部や大企業ばかり集中しており、その構造や流れに変化がなければ、地方都市の将来は明るくならないのではないかと考えます。メディアでは、東京オリンピック特需景気が報道されていますが、その情報に疑問さえ覚えます。

■最後に今年の目標と次にバトンを渡される方をお願いします。
-今年の目標は…喫煙です(笑)。バトンは、私の釣りの師匠である白井石材店の白井大和くんです。

■ありがとうございました。