福岡で暮らす 萩LOVEパパの子育て記 第9回

前回に引き続いて5年生お姉ちゃんの1学期のことば。「至誠」であります。膝に座らせてお話。お友達に何かを伝えたい時。人の心が動くのは、言葉や表情だけじゃなく心の中の『誠』を感じ取ったとき。至誠があれば必ず伝わる!…「パパ、まことって何?」  誠とは何か?これまでぼんやりと、自分がこうしたいと思う強い心、熱意・情熱のようなもの、と考えてきたけれど…。この言葉の引用元であり、松陰先生が愛した古典【孟子】さらに【大学・中庸】を読み解くと…そんな薄っぺらいもんじゃありませんでした。とても難解ですが、片鱗だけでも娘に伝えたい。  「にこちゃん、ここに天っていう字がある。天は植物や動物を元気に育てて個性を伸ばしてくれる。それで世界は少しずつ前に進んできた。誠とは、天と同じ気持ちになって、みんなの未来を想う心。自分だけのこと、今だけのことじゃなく、みんなの未来を想う真っ白な心だから、しみこむ。心が動かされる。感化される。」


国の存亡危うき幕末、至誠の2文字を刻んで江戸に向かった松陰先生。「幕府の役人の心を動かせなかった。私の至誠が足りなかった」という痛恨の手紙を遺して逝かれます。しかし先生の誠は、松門の志士たちを感化・発奮させて維新を導きました。私心なき誠の心であったからこそでしょう。誠の心は、学問してものごとの善悪を見分け、善行を積み重ねることで養われる、と古典は説きます。…心に至誠を養えているか?その主張には自己都合や独りよがりが混ざってないか?みんなの未来を想う心が根っこにあるか?萩っ子として見慣れてしまっていた2文字の意味を、改めて自分に問う機会になりました。

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