福岡で暮らす 萩LOVEパパの子育て記 第12回

マンガのようにほっぺたをふくらませた小5お姉ちゃん。起き抜けから歯が痛いというので急遽歯医者へ。虫歯が二本。抜歯・治療・麻酔デビューも果たし、号泣・放心状態で学校へ。だれもが通る大人の階段、昇っていったかぁ〜としみじみ仕事に戻るも束の間、学童保育から電話が。電話口で泣いておるわけです。さすがに痛むよなと思いきや「はなちゃんにほっぺたグイッと押されて、痛いのもあるけど、なんでそんな意地悪をされたのか、分からなぐええぇぇ〜ん(聞き取り不能)」と。
家族ぐるみで仲良くしている親友からの不意打ちに、夜になっても「なんで?私が何かしたのかな?」と泣き続けていたお姉ちゃん。スッと立ち上がって「だめだ。今から、はなちゃんちに行って聞いてくる。パパ一緒に来て」ちょちょちょ!21時だよ、いくら仲良しとはいえ非常識だよ…と止めつつ、(話したほうがいいけど、親御さんとモメたくないなぁ、気まずいなぁ…)というが本音で。結果、夜の直接対談は決行され「話してスッキリした」と笑顔で寝床につく娘。「私、モヤモヤした心では眠れないの」と。
明倫学舎にも展示されている武士のテキスト『論語』第12章に、「慝(とく)を脩(おさ)める=心の中の邪を取り除く」とあります。邪とは他者を疑う心、責める心。些細なきっかけで生まれた小さなモヤモヤ(邪)を抱えているうちに、疑心暗鬼でふくらんで、以心伝心して関係が悪化してしまう。僕の悪いパターンなのですが、今回の娘の行動からの学びは大きかった。一時の気まずさに負けず、すぐに・直接・正対する。慝を脩めて心を常に白く保つ。もともとのこころはそういうふうにできているはずなんですよね。
さて「娘の歯を天井裏に投げる」という用事にかこつけて里帰りしようかな!皆さん、歯を大切に、萩の秋の旬を楽しんでください♪