連載 コラム『むつみ豚と雨女』 第11回

今年の3月4月はいつにも増してバタバタしている。
長男の進学に伴う引越し、自宅の引越し、社員さんの退職と新入社員さんへの引き継ぎ、新規取引先との打ち合わせ、8年ぶりの実兄の帰省などなど。
ワタクシの子育ての最終目標は、経済的に自立し、人様に迷惑をかけない大人になること、と考える。
決して会社の後継者になるだの、親の老後を託すなどとは考えていないが5人も子がいれば誰か会社を…と淡い期待は無くもない。
長男が保育園に通いだしてから丸15年経過。途切れることなく次々と入園し、来る日も来る日も送迎、数々の行事と役員をこなし、気づけば周りのママさんは一回り歳下。逆に浮いてる感は拭えないが…。15年の間に園児は3分の1に減少し、狭いと思っていた園舎は空き部屋もある。15年でワタクシが学んだ事は先輩風を吹かすと煙たがられるってこと。4月には末っ子が年中組に上がり、ワタクシの保育園生活もあと2年と終わりが見えてきた。
春からアパートで一人暮らしの長男。実はいまだに5人兄弟の中で一番手がかかる。ワタクシが甘かった。この長男、ご飯も炊いた事無ければ、洗濯もした事がない。いつも先回りして手を出し過ぎたんだ。不安で不安で仕方がないがママのもとを離れ巣立つ時が来た。
コラムにて長男への仕送り額を公表してみよう。水道光熱費込み月額45000円(家賃別)。内訳としては水道光熱費10000円、食費雑費35000円である。初めての事なので多いのか少ないのかもよくわからないが、後に控える次男〜の事を考えるとこの額で勘弁してもらおう。お米と豚肉だけは山ほどあるし。ちなみに家賃は26000円。
3月17日無事引越し完了。寂しがり屋さんなので居酒屋のとなりのちょっと賑やかな青いアパートが彼の初めての1人部屋。