連載 コラム『むつみ豚と雨女』 第14回

先日、某山荘で行われる華麗なるパーティにご招待いただき出席してきた。
同伴者を1人連れて行ってもいいことになっており、日頃お世話になっているN女史をお誘いするも、スケジュールが合わず断念。誘って欲しそうな顔して待ってるうちの社長を連れて行くことに。
いつもの飲み会ではない。パーティである。ワタクシのモットーは『恩は売れる時に売れ』『とりあえず参加してみる』なので意気揚々と出席。
田舎のおばさんは会場の雰囲気にのまれ挙動不審。そんな中、お料理の中にむつみ豚を見つけなんとも言えない安心感を覚え、精神的支柱とする。余興も本格的で見応えがあり、誠に楽しい時間を過ごす。
予想はしていたが、やはり名刺交換の嵐、嵐、嵐。
事前に社長と、パーティを営業活動の場とせず、純粋に楽しもうと打ち合わせていたがなかなかそうもいかず挨拶したりされたり。納得いかないのはパーティのゲストはワタクシで社長は『お連れ様』なのに皆さま社長にばかりに話しかけられる。まあ、男性と女性がならんでいたら、まずは男性に挨拶をというのもわかるんだけど、なんだか面白くない。これは紛れもなく嫉妬だろうな。常日頃から社長には嫉妬している。マイペースで穏やかな笑顔をうかべ子供にも人気の社長。穏やかな笑顔か〜これができればワタクシの眉間の縦ジワも消えるかな。
隣で嫉妬心をメラメラさせているとは露ほども知らず名刺交換したり、ワタクシの分まで食事している社長。はじめての華麗なるパーティは嫉妬と羨望の中、幕を閉じる。次は誘ってやらないぞ。次があればやけど。