ABUスイムラン担当者 宮﨑 雅史さん(45歳):阿武町教育委員会 社会教育主事

宮﨑さんがご担当となるのは今年からですか?
‐いえ、昨年の第1回目からです。

なぜ阿武町でアクアスロンを開催する運びとなったのでしょうか?
‐昨年の2月、山口県トライアスロン連合から「阿武町は海もきれいで、自然豊かでトライアスロンに向いているので、是非開催してもらえないだろうか。」と町長に打診があったのがきっかけです。トライアスロンは全国的にはもちろん中国他県、四国、九州でも盛んなものとなっているのに山口県で開催してくれるところが少なくなってしまい国体の山口県代表を選考する場も無くなって困っているというところもあったようです。しかしながら、トライアスロンは「スイム」「ラン」そして「バイク」があり、バイク=ロードレースは広範囲のもので開催するにあたって人員も多く必要とするので阿武町開催は難しいかなというところでしたが、「バイク」を省いた「スイム」と「ラン」のアクアスロンでもトライアスロンの選考会になると聞き、アクアスロン開催となりました。

昨年の第1回目の反響はどうだったのでしょうか?
‐県内外より75名の参加がありました。昨年は手探りなところもあり、同じ海のイベントとしてイカダ大会を同時開催しました。第1回を開催してみて、これは参加者だけでなく、地域の人も、応援に来られる方も盛り上がるイベントということを実感しました。というのも、まずアクアスロンはとてもハードな競技で、運営スタッフだけでなく、給水や水をかけるエイドステーションを担ってくれるボランティアスタッフを必要とします。そのボランティアスタッフを地元の方が楽しみながらやってくれる。また、ギャラリーとの距離が近いので、競技者の方も地元の方とのふれあいを楽しまれているのを感じました。もちろん国体の選考会も兼ねていますので記録重視の方もおられますが、それだけじゃないところも魅力的でした。そして何よりも緊急搬送もなく終えることができたのが良かったです。トライアスロン連合からも是非継続して阿武町でやってほしいと言ってくださりました。

■好評を得て第2回の開催になるわけですね。第1回との違いはありますか?
‐先ずイベントタイトルにあるように同時開催イベントをイカダ大会から道の駅フェスタに変更したことです。県内外から参加者とその応援者が来られるイベントと知ることができたので、この大会を機に阿武町をもっと知ってもらいたい、もっと阿武町を好きになってもいたい、また、道の駅フェスタ目的に来られた方にもアクアスロンの魅力を感じてもらえたらなとも考えてのことです。もう一つは、ショート部門を設けたことです。アクアスロン、トライアスロンはハードな競技でハードルが高く、関心はあるものの出場を断念している方もおられるかと思いましたので、ビギナーの方でも参加しやすいようショート部門を設けました。ショート部門があるのは山口県でABUスイムランだけのようで、現在申込を締め切ったところ、150名参加のうち1/3がショート部門の出場者となっています。参加者が昨年の倍になったということに主催者としてただただ驚いています。

出場者はどの年層が多いですか?
‐一番多いのは40代です。続いて30代、50代となっています。ハードなイメージがありますが、健康のためにされている人が多く、生涯を通じて楽しむことができるスポーツだと感じています。

最後に読者の方に一言お願いします。
‐トライアスロンは全国的に盛んなスポーツになってきていますので、ABUスイムランがゆくゆくはトライアスロンとなれるよう回を重ねる度にどんどん盛り上がり、この競技の世界の面白さを、阿武町を通じて発信できればと思います。また、大会のサブタイトルに「そこには温かなふれあいと大きな感動がある」とあるように、出場者だけでなく、来場された方も「ふれあい」と「感動」がありますので、是非阿武町にお越しいただければと思います。

ありがとございました。

第2回ABUスイムラン
問 阿武町教育委員会
☎ 08388・2・0501