連載 コラム『むつみ豚と雨女』 第18回

遅い遅い。持ち主に似て仕事の遅いワタクシのパソコン。
そもそも店頭でよく調べもせず、形が気に入ったのと『特価!現品限り』で衝動買いしたパソコンである。立ち上がり遅いし処理遅いしすぐに固まるし、要するに能力が低い。
まるで自分のことのよう。
物事を改善するには、まず特性を把握分析し、それに応じた改善策を考えることが大事。

このパソコンの場合、結果として行った作業はHDDをSSDに交換しメモリを最大限に増設。ついでに取り外して余分になったメモリを社長のパソコンに増設。立ち上がりは以前の3分の1の時間に短縮された。

年々、容量の少なくなっていると感じるワタクシの脳はどうだろうか。ヒトはパソコンではないが、まずは特性の分析から。●数字に弱い●人の名前と顔が覚えられない●優先順位が変(社長談)●忘れ物が多い● デスクまわりを片付けられない●失言が多い(社長談)●一貫性が無い(社長談)●怒ると罵詈雑言●消しゴムを使い切ったことがない。
書けば書くほどダメオバさんだな…。
社長、少しはいいとこないのですか?●でも何故か自信家
●細身だが丈夫●コラムへの情熱。

分析できたら次は改善策である。
忘れ物対策はとにかくメモメモ。さらにはスケジュールを社長とアプリで共有し注意喚起してもらう。
人の顔と名前を覚えるために、名刺を頂いたら相手の名前を声に出して読みながら書くを数回繰り返す。デスクまわりを書類のタワーにしないために文書をスキャンしてPDFで保存してシュッレッダー(しかしパソコン内で行方不明になる)。失言は社長にそれ以上喋るなと目で合図してもらう。

これで全てが改善されるわけではない。つまるところ、ワタクシは自分の特性と折り合いをつけ、社長に助けてもらいながら今まで通りにダメオバさんで生きていくんだ。