連載 コラム『むつみ豚と雨女』 第19回

ありがたいことに、『コラム読んでますよ』のお声を頂くことがある。これが会話の取っ掛かりになることもしばしば。円滑なコミュニケーションは仕事の役にも立つ。
何か書きたい、そして発信したいという気持ちは高校生の時からあった。今は電子書籍に変わってしまったが当時は遠藤周作が大好きでいつも読んでいた。かと言って文学を専門的に勉強してきたわけでもなくただの文学好き。現代はSNS等、発信するツールはいくらでもある。しかし、やはり紙媒体で読んでいただきたいワタクシの願望。
自称コラムニストが誕生するまでの軌跡。
夢は自分で切り拓くものであるが、使えるコネは使えを信念に野心を持って突き進んだオバさんの物語を知って欲しいのです。
昨年、某新聞で 2 か月ほどコラムを書かせていただいた。誠に貴重な体験であったが新聞である以上、言葉は慎重に慎重を重ねて選ぶため、『もっと自分のブラックでどうしようもなく情けない部分を書きたい』という思いがふつふつと湧き上がる。ワタクシが勝手に白羽の矢を立てたのが本誌『北浦うぇぶ』である。
どうにかコラム連載にこぎつけたいと画策すること約1年。ついに編集長から『コラムを書いてみませんか?』の言葉を引っ張り出すことに成功。自ら『書かせてください』とは言わないぞと決めていたから内心、小躍りしている。
所詮、庶民の生まれなんで夢は待っていたって叶わないことはよくわかってる。棚からぼたもちなんて落ちてこない。果敢に、時には攻撃的につかみ取るんだ。それが 41 歳のオバ
さんだって遅くはないはず。そして連載開始から 7 か月たった今年5月、ファンレター第一号を手中におさめる。