1960年生まれ 内藤隆昭 さん 満60歳((医)ないとう歯科医院 理事長/萩歯科医師会 会長)

Q.今までの人生を振り返ってみていかがでしょうか?
– 平成元年にないとう歯科医院を開設して31年が経ちました。広島の呉市出身の私が、萩で開業していることもそうですが、高校の時の教師からの勧めがなかったら歯科医にもなってなかったでしょうし、学生時代の自分からは想像できないような人生となっています。今思えば、組織の一員として働くのが苦手な性格なので、歯科医になり開業医をしていて良かったなと思います。

Q.呉出身だったのですね。萩で開業するきっかけは何だったのでしょうか?
-大学卒業後は広島県に本部を置く医療法人に就職し、2年間ほど萩で仕事をさせていただきました。教師からの勧めがなかったら歯科医にもなっていなかったでしょうし、医療法人の理事長から萩に行ってくれと言われなかったら、萩で開業することもなかったでしょう。そして、家内と出会い5人の子宝に恵まれることもなかったのかなと思うと人生って本当に不思議なものです。そう思うと、結果的に萩に来れて、萩で家庭を築けて本当に良かったと思います。萩の人は、萩は良くないと言う人も多いですが、外から来たものとして客観的に萩は良いところだと思います。将来、萩は廃れていく、医療は良くない、教育環境も良くない、買い物も不便、とかネガティブな話が出る度に、私は「萩は萩で良いところがあるよ!」と伝えています。5人の子どもが素直に育ってくれたのも萩の素晴らしい環境あってこそだと思います。だからこそ、子どもには地元の萩を好きでいてもらいたいですし、帰ってきて萩を盛り上げる一員になってもらいたいと思っています。そして、そう思えるのも本当に家内のお陰で、経営が厳しいときも支えてくれましたし、5人の子どもを育てるのも大変だったと思います。日ごろは言葉にすることもありませんが、心から感謝しています。

Q.歯科医として振り返ってみていかがでしょうか?
– そうですね。大学で予防歯科を学んでいたので、フッ素による虫歯予防の普及に努めています。現在、旧萩市内の小学生でフッ素洗口を行なっています。日本歯科医師会では「80歳になっても20本以上の歯を保とう」と啓発する8020運動があり、そのためには、子どものときに虫歯にしないことがとても重要で、フッ素による虫歯予防はとても効果的だと思っています。実は、お隣、長門市や下関市などでは学校でのフッ素洗口は始まっていません。萩から遅れること10年、今年来年くらいから長門市、下関市でやっと始まります。そのように、自らが歯科医院を構える地域だけでなく、広く虫歯予防を啓発し、普及していくことが、ライフワークだと思ってやっています。

Q.年男を迎えるこの1年をどう過ごしたいとお思いですか?
– 萩歯科医師会会長の職を預かっているタイミングですので、市民のため、色々な意味で努力したいなと思っています。具体的には、地域全体の口腔ケアを推し進めて、美味しいものを食べられ、元気に、長生きできる地域づくりを目指した事業を展開していきたいと考えています。その一つとして3月7日に健口の集いがありますので、ぜひご参加いただきたいです。
またプライベートの方では、ゴルフをもう少し上達させたいなと…。練習不足もあり30年近くやっていても未熟者です。

Q.今後の人生をどのように歩んでいきたいとお考えですか?
-あと10年間は地域のために診療を頑張っていきたいなと思います。その後は、訪問診療とかへき地診療とかの社会貢献をしてみたいなと思っています。現在、往診に行く先生も増えてはいますが、まだまだ歯科医療の手が届いていないところもあり、時間を作って、そのような所へ出向いていきたいと考えています。そのためには、ないとう歯科医院を歯科医になった3男に継いでもらうか、もしくは志ある第3者に継承してもらわなければと思っています。ないとう歯科医院は、予防型歯科医院として定着しているので、地域のため、市民のため、ないとう歯科を畳むことは可能な限り避けたいと思っています。ですので、息子が萩に戻ってきて継がなくても、地域の健康のためという理念を受け継いでくれる第3者がいれば、ないとう歯科医院を継承してもらいたいなと。それができたら、第2の人生をゆったりと地域のため、これまで支えてくれた家内のために過ごすことが出来たら幸せかなと思っています。

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