『むつみ豚と雨女vol.32』

新コロナウイルスによる自粛ムードの中、いかがお過ごしでしょうか?

各種活動自粛、休校による学校給食納品停止、次男坊の大学受験、悪戦苦闘して作成したスポ少卒団ムービーの上映延期…。このやり場のないモヤモヤをぶつけるところもなくメランコリックに過ごしている。
かと言ってやることがないわけではなく、むしろ山積み。気力がないだけ。

普段、ほとんどTVを見ない。見るのはNHKのニュースくらい。さて元文学少女としては最近忙しさから遠ざかっていた読書に回帰することとする。こんな時こそ明るいストーリーを!とはならないのがひねくれ者の雨女。とことんシュンとなってみようではないか。

昔読んだ作品の中からチョイスしたのは『その女アレックス』ピエール・ルメートル著、『隣の家の少女』ジャック・ケッチャム著、『鬼畜の家』深木章子著。ネタバレになるが、どれもハッピーエンドとは程遠い、なんとも救いがたいストーリーである。しかし面白い。よくぞこんな展開を思いつくものだと畏敬の念を抱く。

休校の子らはYouTube三昧である。
先日の高校卒業式、出席者全員マスク着用ではあるが無事に挙行され安心したのもつかの間、式後のホームルームで次男坊の驚愕発言、ユーチューバーになるとかなんとか言いだした。

子がユーチューバーになりたいと言ったらどうしますか?ワタクシは反対しません。ユーチューバーが大変な仕事であると思っているから。スポ少ムービーを作成してわかった、数分の動画には恐ろしく手間暇がかかっているのだ。パソコンの編集ソフトを使ってちょいちょいなんて甘いもんじゃない。スキルとセンスとアイデアとなにより必要なのは根気とマイナスなコメントにくじけない精神力。
今日もYouTubeを見ながらニタニタ笑う子ら。その画面の向こうには粉骨砕身して動画を作り出すユーチューバーがいるのだよ。心して見よ。