連載 福岡で暮らす萩LOVEパパの子育て記 第23回

このコラムに小4から登場してきたお姉ちゃん、桜のつぼみ膨らむ3月、福岡の小学校を卒業しました。自宅玄関での松陰先生のことば朗唱も、一旦の卒業。4月からは公立中学校へ。新しい朗唱のことばは、今度はパパがつくるつもりです。「おもしろきことも無き世におもしろく…」など。
最後のクラスルームでの、担任の先生の話。「仕事で大変なとき、先生は目をつむる。浮かんでくる、ふるさとの風景。夏の木陰。山を照らす夕日。そんな風景が、いくつになっても力をくれる。目を開けて、がんばろうと思えます。みんなのふるさとの風景を、大切に覚えておいてください」…嗚呼、藍場川のきらめき。明倫の松の木陰。蝉の声。田床山。指月山。菊ヶ浜。波の色。夕空のグラデーション。いくつになっても、どんなときも力をくれる萩の風景。しばし目をつむって、心に鮮明に残る風景を想い返しました。
目を開けるとそこには、ランドセルも小さく感じる6年生の娘の姿。この子が大人になったときに思い浮かべる風景は…萩ではないのです。親と子にとってのふるさとの風景が異なる。これが、故郷を離れて生きるということなのだと。ひるがえせば、親と子が同じふるさとの風景を持てること、その温かな幸せを思いました。親に感謝。
故郷を離れての子育て13年。親としても子としても、頼れる親族が身近にいないことは、やはり心細いものです。これから思春期に入るこどもの心を想うと、その変化や戸惑いを受け止めてくれる故郷の人・自然の大切さをしみじみ感じます。少しでも温かな風景・想い出が残るように、心のふるさとをつくれるように、パパもママもがんばります。にこ、卒業おめでとう。
追伸、観光で生きる故郷が、新型コロナで受けている大打撃を思うと心が痛みます。今だからこそ試せる新しいやり方を発明しながら、地域をあげて、国をあげて、乗り切りましょう。平穏が戻った時にたくさんの観光客が萩に来てくれるよう、出身者も宣伝活動頑張ります。

LINEで送る