連載 むつみ豚と雨女vol.44

人の魅力とはなんだろうか。あなたは人様のどのようなところに魅力を感じますか?顔や性格に惹かれることもあるだろうし、学歴、職業、地位、財産に惹かれることだって同等だ。

ワタクシが男性女性問わず魅力を感じるのはギャップのある人。つまり『ギャップ萌え』である。先日のこと、見た目はいいとこのお嬢さま風でピアノとカフェ巡りが趣味です、なんて言いそうな女性が、私、プロレス観戦が大好きで~なんて言いだすもんだから思わず『え!?なになにプロレス!?ワタクシもオカダ・カズチカ大好き。イケメンよね~、結婚してるけど』そんなわけでますますこの女性に魅力を感じてしまうのである。また、仕事関係のある男性は見た目は失礼ながら恐ろしく街に溶け込む平凡なおじさんなのだが、『僕、実は双子なんですよ』などと言うではないか。ワタクシの中では双子と言えばタッチの達也と和也。まさにギャップ萌え。

さて、ワタクシはというと誠に僭越ながら人様からの印象としては、きっちりしてて部屋が片付いてそう、穏やかそう、いつも花が活けてありそう等々らしい。しかし申し訳ないことにどれも当てはまりません。部屋は高確率で片付いてないし、子らを叱り飛ばすし、花を活けるどころか花瓶も無い。

しかし、こんな眉間にしわ寄せたおばさんが日々惜しみなく愛情を注ぐもの『メダカ』。数年前、子が世話を放棄したメダカを仕方なしに世話し始めたのだが、慣れてきたのかお腹がすいたのかワタクシが近づくと寄ってくる。指を入れたらつんつんしてくるからまあお腹がすいてるだけだろうが、ウヘヘとにやけるほどかわいい。ヒーターを入れ23℃を保持、日光の代わりにLEDライト、藻対策にイシマキ貝を投入。うちのベテランスタッフさんに言わせると過保護らしい。子メダカの誕生に一喜一憂する日々。