連載 むつみ豚と雨女vol.46

1月も半月を過ぎれば新年感もうすれ平常運転といきたいところではある。嫁にきて十数年、こんなに静かなお正月を過ごしたのは初めて。義実家は隣、実家は車で10分。社長は3人兄弟、ワタクシは4人兄弟なのだが誰も帰省せず。長男坊は仕事、前回コラムで触れた大阪の次男坊は迷った挙句帰省しない選択。寂しいようなホッとしたような、でも寂しい。お年玉は電子マネーで送金し、雪も降るのでニューイヤー駅伝見て箱根駅伝見て本当に静かに引きこもったお正月。

まあこんなこともあろうかと年末に会社の若い子から借りておいた鬼滅の刃を読もうではないか。そうかそうか、あの女の子が口に青竹咥えているのはそういうことなのね。あの男の子はイノシシ人間ではないのね。やっと分かったわ。

畜産業に休みは無いので当然お正月も社長は仕事。とは言え、取引業者さんが休みなので比較的ゆっくり仕事。日頃忙しい社長も早めに仕事切り上げて晩酌をどうぞどうぞ。そしてワタクシと枕を並べてスヤスヤとお行儀よく仰向けで眠る。よい初夢が見られますように…と思ったら大間違いですよ!いつもいつもうるさいんですよ、あなたのいびき!ワタクシの夢の中にも侵略してくるの。社長の顔を横に向ける、枕を引き抜く、小突く、ど突く。もう別寝よ別寝。寂しいですって?しょうがないわねぇ。

ペースの乱れたまま仕事始めに突入するも1/7~1/10にかけての大雪。昨年が異常に雪が少なかったんですっかり油断してしもうた。あっと気づいて農場の水道ひねるも時すでに遅し。カチーン凍結。平成30年の大寒波であんなに痛い目見たというのに。雪が降ってはしゃぐのは子供だけではない。雪道の運転に妙な興奮を覚えるワタクシ。この過信が危険なのだ。360度回転のスリルはもう味わってはいけない。みなさま雪道の運転は慎重に慎重に。