連載 むつみ豚と雨女vol.49

17年間に及ぶ保育園保護者生活、それはそれはいろいろあった。まわりのママさん達は一回り以上年下になり気づけば長老のよう。でもね、ワタクシだって若いママだった頃もあるのですよ。長男坊が3歳、次男坊が2歳でむつみ保育園に入園し、それから途切れることなく17年。それまで働くことなく幼児2人と家に居たワタクシ、入園してやっと自分の時間もできた。ママ友どころか身内以外との交流もまともになかったので子のお友達のママさんと何を話してよいかもわからず、降園後の園庭遊びが苦痛だった。子は遊びたい、ワタクシはさっさと帰りたい。中には先輩風をびゅ~びゅ~吹かす方もいて、自分は絶対にやるまいと考えたものだ。

ワタクシの子育てはむつみ保育園と共にあったと言っても過言ではなく第三子の長女は生後4ヶ月、第四子の三男は10ヶ月、末っ子四男坊は6ヶ月で入園。今でこそ体育大学に通う次男坊も小さい頃は体が弱くよく入院したものだ。それでもむつみ保育園の先生方はもちろん、じいちゃんばあちゃん、時にはひいばあちゃんにまで助けてもらって日々、育児と仕事をこなしてきた。5人ともおおむね健全に育っており感謝申し上げます。

よく『5人もいると大変でしょう』と言われるが、大変なのは3人までで4人目以降はだいたい同じ。ともに育児をする相手(うちの場合は社長)が重要なポイントではなかろうか。ワタクシの子は社長の子でもあるわけで、ワタクシ一人で作った子ではないのだから、子が生まれたからと言ってワタクシだけが生活パターンを変えるなど論外な話。

さて3月31日、最後の登園日。社長と二人で早めのお迎えに行き、少し園庭で遊び、むつみ保育園とお別れをする。この日が来たらどんな気持ちになるのかなとずっと考える。いざその日を迎えると、それは晴れ晴れとした寂しさだった。