連載 むつみ豚と雨女vol.51

コラムを書く場所というのは時として新幹線の中であったり、子の試合会場の体育館であったり競技場であったり。いつもなら締め切り前夜に必死にパソコンにむかうコラムも、今回は時間がたんまりある。病院のベッドの上だからね。

6月上旬、体温39℃超えが数日続き、ワタクシPCR検査を受けたんですよ。鼻の中に長い綿棒突っ込んでぐりぐりやるあれ。結構痛いのね。思わず痛いと言ってしまうくらい。結果出たのは時期外れのインフルエンザA型。しかし水分も取れてなかったのでしばらく入院する事に。

PCR検査の結果を待つ間、いろんなこと考える。コロナだったらと仮定すると、この1・2週間、どこで何して誰に会ったっけ…仕事はどうなるんやろ…豚にエサをやらんわけにはいかんし…子どもらの学校どうしたらいいんやろ…。

まぁ結果としてはしてどこで感染したんかわからんインフルエンザやったわけだが、インフルエンザも侮れないですよ!亡くなる方もおられますから。そんなこんなで出産以外で初めての入院。まさに鬼の霍乱。入院して落ち着くと、気になるのは仕事のこと。ワタクシにしか分からん仕事というのが沢山あって、もう少しスタッフ全員で共有しとけばよかった。

入院先の看護師さんで、あら懐かしいお顔。中学生の頃の同級生に会う。彼女は優しくてとにかく足の速い子という記憶。かれこれ30年くらいたっているわけだが、変わらぬ優しい笑顔。ワタクシにとっての中学生時代は母が亡くなったこと学校生活がうまくいかなかったこともあって蓋をしたいような、なかなかの暗黒時代やったけど、最近少しづつ回想してみたり、子に中学生時代の話をしてみたり。

病院の食事というのは栄養士さんがきっちり考えておられるんでしょうな〜退院したらマックのポテトが猛烈に食べたい。