長門市で、子供から高齢者まで楽しめる「健康マージャン」の普及に取り組む場所があります。2023年5月にオープンした「ま〜じゃんカルチァとむ」です。
従来の「タバコの煙」や「賭け事」といったマージャンのイメージを覆し、脳のトレーニングやコミュニケーションツールとしての魅力を発信し続けている代表の黒岩司さんに、設立の経緯や新たな取り組みについてお話を伺いました。
■まず、「ま〜じゃんカルチァとむ」設立の経緯を教えてください。
黒岩: 20年前に日本健康麻雀協会のレッスンプロ資格と麻雀段位審査会の麻雀アドバイザー資格を取得しました。また6年ほど前から、美祢市の社会福祉協議会でマージャンをボランティアで教えつつ、仕事として北九州市の朝日カルチャーセンターで毎週月曜日に健康マージャンを教えていました。どちらも新型コロナにより開催はできなくなりましたが、それらの経験から、マージャンが高齢者の認知症予防や、地域のコミュニティ作りに役立つことを実感し、地域のためのマージャン店を作りたいと、昨年の5月に「ま~じゃんカルチャとむ」をオープンしました。一番のこだわりは「子供が入れるマージャン店」を作りたかったという点です。
通常、マージャン店を開くには風俗営業許可が必要で、そうなると18歳未満は立ち入り禁止になってしまいます。子供たちにマージャンの面白さや知育としての側面を伝えたいのに、これでは入り口で閉ざされてしまう。そこで、長門警察署に何度も足を運びました。
■許可の壁は高かったのですか?
黒岩: そうですね。これまでにない事例だったので、条件をクリアにするために5回ほど書類を書き直して提出しました。「賭け事を一切しない」「貸卓業(場所貸し)を行わず、教室・サロン形式で運営する」ことを徹底し、風俗営業許可をあえて取らずに「届出」という形で営業することで、子供の出入りが可能になりました。もちろん、お金を賭けることは厳禁です。
■現在はどのような活動をされていますか?
黒岩: 今年の4月から「子供マージャン教室」を始めました。現在は4名ほどの生徒さんが来ています。子供は飲み込みが早くて驚かされますね。高齢者の方だと役を覚えるのに時間がかかることもありますが、子供たちは「これとこれが揃ったらロンだよ」と教えれば、すぐに実践できます。計算も早いですし、脳の活性化に非常に良いと感じています。ちなみに、子供マージャンは無料で行っています。
■11月から新しい取り組みも始められたそうですね。
黒岩: はい、毎週木曜日を「女性限定の日(レディースデー)」にしました。
健康マージャンは女性の参加者も多いのですが、中には男性がいると「打牌(ダハイ)の音が怖い」「雰囲気が荒いのではないか」と敬遠される方もいらっしゃいます。女性だけで安心して楽しめる場を作ってほしいという声があり、木曜日は女性のみで運営することにしました。
■昨今は「Mリーグ」などの影響でマージャンのイメージも変わってきていますね。
黒岩: そうですね。頭脳スポーツとして認知されつつあります。昔ながらの雀荘の「暗い・怖い」というイメージを払拭し、クリーンな環境で楽しんでもらいたい。長門市ではまだこうした場が少ないですが、子供たちの育成も含め、マージャンを通じて世代を超えた交流が生まれる場にしていきたいです。
■ありがとうございました。
ま〜じゃんカルチァとむ
場所 長門市西深川4078-1
営業日 木・金・土・第4日曜日 ※毎週木曜日はレディースデー
※営業時間、料金等詳しくはウェブサイトでご確認ください。
