1959年生まれ 久保 吉史さん きくや 店主/萩商工会議所 副会頭

Q.今までの人生を振り返ってみていかがでしょうか?
-21歳のとき萩に帰ってきて、直ぐに萩商工会議所青年部に、3年後には萩青年会議所に入会し、色々な活動をさせてもらい、色々な場所に行かせてもらい、多くを学ばせていただきました。振り返れば、そのように30代まで仕事以外で色々とやってこれたのも、当時はまだ景気が良かったからだと思います。それぞれを卒会・卒業をし40代となってからは景気も低迷しはじめ、萩田町商店街も徐々に勢いを失ってきました。3年前から萩田町商店街進行組合連合の理事長に就任し、景気が低迷してから継続的に現在に至るまで、空き店舗を埋めるには、来街者数を増やすにはという課題に向き合っているところです。
プライベートでは32歳で結婚し、3人子どもを授かり、やっと上の2人が就職、3人目も今年大学を卒業します。それぞれ、まだまだ悩みはつきないようですので、一人立ちしていっても今後もその成長ぶりを見守っていければと思いますし、3人とも家にいるときは家業を手伝ってもらっていましたので、その経験を自分たちの今からの人生に役立ててもらたいなと思います。

Q.年男を迎えるこの1年をどう過ごしたいお思いですか?
-ちょうど年号も新しくなる年であり、創業90年となる年ですので、アナログでやってきた商売を移り変わる時代に合わせたものに変化させて、ステップアップできる1年にしたいと考えています。
商工会議所の副会頭としては、ここ2年やってきて加盟事業所の皆さまに寄り添える身近な会議所にならなければと感じています。それぞれの事業所の方々が抱えてる悩み…、特に移り行く社会に対応できない方々も増えているので、色々な相談に対応できる、お悩みを解決できる会議所へと変わっていくことが求められています。とはいえ、自分に何ができるかといえばできることは少ないないので、副会頭として、そのように提言できればなと思っています。

Q.今後の人生をどのように歩んでいきたいとお考えですか?
-今までお世話になってきた方に恩返ししたいです。仕事にしろ、家庭にしろ、今まで自分が迷惑をかけてきたことも多々ありますので、迷惑をかけた方、ご助力いただいた方に恩返ししていければと思っています。また、60というひとつの節目を迎え、温故知新ではないですが、今までを大切にしながらも新しいことにチャレンジしていきたいと思います。仕事はもちろんですが、今までこれと言った趣味も無かったので、何か新しいことを始めることができればと思います。
そして、そろそろ家業の事業継承も考えなければとも感じています。扱っているものは日本の伝統や文化であるので、何とか守っていかなければ、廃れないようにしなければなりません。時代に合った、その方の趣味趣向にあったものは何なのか考えながら子々孫々と繋げていかなければと思います。とはいえ、子ども達はまだ若いので、外で修行していくなか、家業の大切さ、家業あって今の自分があるということを理解してくれれば自然に継承できるのではないかとも思います。子どもは親の背中を見て育つではないですが、これからもしっかり背中を見せていかなければと思います。