連載 むつみ豚と雨女vol.50

新年度が始まって早くも1ヶ月と半分。それぞれ進級し末っ子も小学校に楽しく通っている。心配のタネの長男坊はアルバイトから正社員になりまだまだ緊張の日々。中2長女は転校生の女の子が来てくれて同級生7人に、小4三男は泣き虫が少しでも治るといいな。

さて、コラムに久々登場の大学2年生の次男坊ですよ。体育大学で陸上部に所属する彼は昨秋あたりから大変自堕落な生活をしていた。大学はほとんどリモート。学校に行くのは実技と部活のみ。あとはお友達(男)の家に転がり込み、自宅アパートにも帰らずバイト三昧。年明けにはお友達とルームシェアしたいと言いだした。むむ、これは頭ごなしに反対しても逆効果だろう。いいかねトモちゃん、きみはまだ未成年で学生であり、親の庇護のもとにあるのだよ。学生の本分は勉強であることを忘れてはいけない。今はお友達と一緒にいて楽しいことばかりかもしれないが、19歳でルームシェアなどと逃げ場のないようなことをしてはいけないよ。もし、お友達、もしくはトモちゃんに彼女ができたらどうするんだ。きっと気まずいと思うぞ。それにコロナが落ち着いてママがトモちゃんとこに行ったらいったいどこに泊まればいいんだ。と、懇々と諭す。

そんなママのお小言も華麗にスルーしてきた次男坊が先月の末、半泣きで電話してきた。めっっったに電話なんてしてこない男がどうしたことか!
「あ~俺、自分の生活を見つめ直す(半泣き)やから米と肉送って(半泣き)。」
よくよく話を聞くと、関西学生陸上選手権(関西インカレ)の学内選考レースで当然自分が通過すると思ってたら、はい落選。自堕落な生活のツケがまわってきたんでしょうね。

きちんと食べ、規則的な生活をする。それが走る体を作るのだ。いやはや意外と早く気づいたんやな。