連載 福岡で暮らす萩LOVEパパの子育て記 第29回

子育てコラムながら今回は子供は登場せず。萩LOVEパパ、17kgの減量に成功、の話であります。正月に85kgあった体重を、2月中旬に68kgまで落として、4月現在、67kgでキープ中。自慢したいのではなくて、ダイエットは「道」だなあ…と痛感した話です。  萩高生だったころの体重に戻したわけですが、27年かけて蓄積されたものを1か月半で落とすためにとった方法は、ファスティング、つまり断食です。1か月半、一切の固形物を絶ち、液体しか摂取しない。酵素ジュースと永谷園の「松茸のお吸い物」だけで過ごしました。(※無知なため独学でやってしまいましたが、正しくは医師の指導に沿ってやるものです。真似しないでください。)  襲い掛かる食欲、「ちょっと一口だけ」の誘惑、いろいろな感情にさいなまれました。それを乗り越えられたのは、機を同じくして読んだ二宮尊徳『二宮翁夜話』の「天道と人道」の話を支えにできたからでした。  自然のままに生きて、目の前の食べ物を好きなだけ平らげる。生き物の自然なふるまい。これは自然の道。天の道。天道。これに反して、我慢して、蓄積したり、子供や他者に譲ったりする、人間ならではのふるまい。人の道。人道。お腹がへってむさぼるのは天道。我慢して譲るのは人道。人間として生まれたんだろう。人道を生きよ、と…。食べたくなるたびに、この話を思い出して、なんとか思いとどまりました。  天道人道。そもそもダイエットの話ではないので二宮尊徳に怒られそうですが、松陰先生の「およそ生まれて人たらば、よろしく人の禽獣に異なるゆえんを知るべし」と相まって、偉人の金言を頼りに、減量することができたのでした。感謝であります。  追伸。かつて禁煙を成し遂げた義理のオヤジが言い放った金言も添えておきます。「たばこ吸うの、やめたんですか?」「たばこ吸うのをやめたんじゃない。たばこ買いに行くのをやめただけたい」。これには叶いません。