2022年年男年女インタビュー 岡崎 健志さん(1986年生) ㈲萩ミート販売 取締役

■今までの人生を振り返ってみていかがですか?
-基本的には、ハチャメチャな人生だったと思います。中学校を卒業し、サッカー強豪校へと宮崎に進学し、高校卒業後は、両親に甘えて4年間ハワイ州立大学へ留学をし、その後5年間ハワイで社会人を経験しました。
30歳手前で萩に帰ってきてからは、父が代表を務めている㈲萩ミート販売に身を置くことを前提に、色々なところへお邪魔させてもらい、本業に携わる業務を1年かけて研修させていただきました。
まず牧場へ行き畜産業者さんのお仕事を知り、その後、北九州のミートセンターで牛肉の加工を半年ほど学び、それから運送会社で物流のことを2ケ月。最後は澄川酒造さんに3ケ月住み込みで働かせてもらいました。萩ミート販売では、ハンバーグやカレーなどの加工品も作っていますので、ものづくりの本質を学ぶことができればと、他業種ではありますが、澄川さんにお願いし、ものづくりの本質を少しながら勉強させて頂きました。澄川社長だけでなく、宮崎やハワイでも、多くの人に出会い、それらの人に助けられながらも何とかここまで生きてこれたという感じです。出会った方々に感謝しても仕切れないほど有難い
人生です。

■年男と迎える2022年はどのような1年にしたいですか?
-2021年はチャレンジングな1年になります。現在、萩ミート販売では食肉加工・販売を主たる事業とし、今までは取扱商品のブランディングに伴う販路拡大により事業を拡げてきましたが、今年は現組合長の息子さんと一緒に牧場経営にも着手する予定です。弊社でブランディングさせてもらっている長萩和牛の生産者である長沢台生産組合さんも高齢化が進み、更には担い手が居らず、事業を畳みたいけど生き物相手だから畳むに畳めないという状況を組合長から聞いていました。その際に色々な選択肢があったのですが、息子さんも覚悟を固め、事業を継承し、守っていくという選択肢を選ばさせていただきました。全国和牛能力共進会で受賞するほど評価されいる牧場が無くなるのは、弊社はもちろん困りますが、それ以上に地域資産の損失にもなりますので、地域の未来を見据えて、事業継承する形で、牧場経営の方にも事業拡大していきます。なかなか大変だと思いますが、担い手不足の問題は畜産業に限らず、地域の一次産業全体の問題でもありますので、この取り組みがモデルケースとれるよう、チャレンジ精神をもって挑んでいきたいと思います。また、コロナ禍となり会社経営もとても不安定なものとなりましたので、景気に左右されないような会社作りに取り組まざるを得ないところです。既に取り組んでいますが、飲食店、ホテル、スーパーだけでなく、Eコマースなど販売チャネルを増やし、少しでもリスクヘッジができるような体制を確固たるものにしたいです。

■今後の人生をどのような人生にしたいですか?
-事業継承ではないですけど、順当にいけば、何年か後ぐらいには経営の中枢に就くかと思います。現在も取締役なので、今もこの先も常に追い求めないといけないこととしては、やはり従業員、そして、その家族の幸せや満足感を大事にし、関わる人全てが絶えず笑顔でいれるような会社経営をするということです。今やっていることを継続し、牧場経営など新しいことにもチャレンジしつつ、他業種の方々とコラボしながら可能性を拡げ、既存の価値観やイメージなどを変える力を手にしたいなとも思っています。一次産業は3Kで大変だとイメージがあります。そのイメージを払拭できる何かを見出したいですし、払拭できなくとも生産者の苦労に見合うというよりか、それ以上の価値を創出したいです。その先に、萩ミート販売が萩市や山口県を代表する会社となることができれば嬉しいですね。

■ありがとうございました