Gallery JIBITA再始動! 「~清澄の様~kiroroanガラス器展」開催中

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萩焼をはじめ、有名・無名を問わず全国各地の作家の作品を多数取り扱い、さらには、萩焼窯元のみならず、料理人や酒蔵などともコラボレーションをして、器の魅力を発信されている「GALLERY JIBITA」。今年3月、火災により店舗を焼失され、約3か月間、営業を休止されていました。その再開を心待ちにされていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのJIBITAが、今月2日より、萩市川島にある「カフェギャラリー藍場川の家」2階ギャラリースペースにおいて、仮営業を始めました!
営業再開の第一歩として開催されているのが、「~清澄の様~kiroroanガラス器展」。高知県黒潮町にあるガラス工房「kiroroan」の作品展で、昨夏、JIBITAで取り扱ったところ、一般のお客様はもちろん、有名ホテルの料理長からも高い評価を受け、大好評だったことから、さらに多くの作品を紹介したいと個展を開催することとなりました。薄さを追及するガラス工芸品が多い中、kiroroanの作品は、少し厚みはありますが、割れにくい最低限の薄さで作られており、実用性に優れているのが特長。また、作品一つひとつにストーリーがあるのも魅力です。例えば、「ミナモ」という作品は、海中から水面を見上げた様子をイメージしており、ガラスに空気を含ませることで、波紋や水の泡などを表現しています。海辺の工房で作られているだけに「水」をイメージした作品が多く、作家が感じた景色の美しさを共有することができる作品ばかり。優しい色遣いにも心を奪われます。いわゆる「作家もの」のわりには、価格もリーズナブルで、箸置きは500円台から。グラスや皿、ボウル、花瓶など、日常使いに適した作品が数多く並び、これからの季節にピッタリの清涼感あふれる器たちと出会えます。
さて、今後のJIBITAの営業については、今年10月までは、「藍場川の家」で仮営業を続けられるとのこと。8月には、「市山くじらや展(仮)」を予定されていますが、個展以外の期間は、常設展として、オーナーが魅力を感じる器たちを展示販売します。
そして、気になる本営業再開については、今年12月を目標に、東浜崎町菊ヶ浜にて、新店舗をオープンされる予定です!お客様に気軽に訪れていただきやすいように、また、器の使用感も感じていただけるようにと、新たにカフェも併設されるそうで、新店舗のオープンも待ち遠しいところです。今後、「食」や「酒」をテーマにしたイベントも開催予定で、萩の美しい景観を楽しみながら、そこにセンスの良い器とグラスを用意し、器を通して、地方の魅力についても発信していくような構想も膨らんでいるほか、400年の歴史を誇る萩焼を、次の400年に向けて器作りに挑戦する「N・400」プロジェクトも更に進めていきたいとのこと。新たなスタートを切ったJIBITAの今後の展開に、ますます目が離せなくなりそうです!

Gallery JIBITA代表・熊谷信力さん
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この3ヶ月間、多くの方からご心配の声やお問い合わせを頂戴しましたが、やっと皆様とお会いできることを心より嬉しく思います。同時に、その場を提供してくださった「カフェギャラリー藍場川の家」の方にも深く感謝しております。この再出発を、皆様と共に楽しみ、より魅力的な「次」のJIBITAを発信できるように頑張っていきます。皆様のお越しをお待ちしております。

カフェギャラリー藍場川の家
萩市川島294
営業時間/10時~18時
定休日/火曜日、水曜日
※JIBITAの仮営業は、今年10月まで。
※「~清澄の様~~kiroroanガラス器展」は、今月27日まで開催(7月からは、JIBITA常設展)
☎0838・26・1536