昨年9月、萩市土原に新しくできた美容室crayon(クレヨン)。広々とした店内にスタイリングチェア1脚。様々な環境・状況のお客さま一人ひとりが、気兼ねなくスタイリングする喜びを感じることができる美容室です。この度の北浦うぇぶでは、crayonオーナー兼スタリストの竹下浩史さんにお話を聞いてきました。
Q1.美容師を目指されたのは?
-最初に美容師に憧れたのは小学6年生のとき、初めて美容室に行って髪を切ったときです。お洒落という感性を抱き始めたときで、凄く格好良く切ってもらえて、とても嬉しく、僕も美容師になりたいなと思うようになりました。
Q2.そのまま志は変わることなく?
-いえ、もちろん多感な学生時代を過ごすにあたって、保育士になりたいな、お花屋さんになりたいなと思うこともありましたが、最終的には、やっぱ美容師になりたいという思いが強く、高校卒業後、この世界に入りました。
Q3.卒業後、そのまま地元で?
-卒業後は、大阪の美容室で働きました。働きながら通信で美容学校にも通っていたのですが、色々な土地で色々なヘアスタイルを学びたいと、選んだ学校は福岡の学校で、当時は大阪と福岡を行き来する生活をしていました。
Q4.大阪と福岡ですか!それは凄いですね!その後は?
-はい。福岡の学校を卒業して、一度福岡の美容室で働こうと、大阪の美容室を辞め、引越ししたのですが、引越しして直ぐ交通事故にあい腰の骨を折る大怪我をしました。その事故を機に萩に戻ることを余儀なくされ、この事故は、僕の美容師人生にとても大きな影響を与える出来事でした。
Q5.具体的にどのような影響を与えたのでしょうか?
-お医者さんには、折れた腰の骨は治るが、後遺症が残り美容師を続けることはできないだろうと言われていました。ただ、凄く負けず嫌いな性格なので、そう言われると余計に何とかしてやろうと燃え上がり、絶対に美容師を続けていくんだと強い決意が生まれました。そして、萩で初めて務めた美容室では、オーナーさんが働きながらもリハビリに通えるよう配慮してくださり、僕の美容師への道を繋げてくれました。
Q6.独立はいつごろお考えに?
-美容師になることを決めたとき、それは同時にありました。漠然とですが、修行し、技術を身につけ、33歳ごろには自分のお店を持ちたいなと考えていました。
Q7.目標どおりですね!そうして構えられたお店のコンセプトは?
-お店の入り口にも名刺にも、店名とともに記しているLet’s play with hair がコンセプトになります。直訳すると「髪で遊ぶ」となりますが、髪を切ることが、遊ぶような楽しさを抱けるものにしたい。遊びに行くような感覚で髪を切りに来ていただきたいという思いからです。特に、子育て中のママや、介護・看護を必要とし、体が思うように動かせない方は、髪を切って楽しむとうことを半ば諦めかけている人も少なくなく、そのような方でも、楽しめるお店にしたいと思っています。
Q8.そのコンセプトがお店の作りにも反映されているわけですね!
-はい。子育て中のママは、子どもを親に預け髪を切りにいく人が多いと聞きますので、小さなお子さんを連れてこられて、お子さんが自由に遊べるよう空間を広くしてあります。また、バラフリーになっていて、直ぐに移動できるスタイリングチェアですので、車椅子でご来店されても大丈夫なようにもなっています。
Q9.オープンして半年が経ちました。いかがですか?
-髪で遊んでいただけるようなお客さまが足を運んでくれ、初めて心から楽しんで美容師をしていると感じ、とても充実した日々を過ごしています。
Q10.最後に今後の展望をお聞かせください。
-コンセプトから離れることなく経営していきたいです。それと、訪問美容のサービスをしていることを多くの人に知ってもらえればなと思っています。腰の骨を折って身動きが取れず寝たきりになってていたとき、訪問美容で髪を切ってもらえたことで、落ちていた気持ちも晴れ、凄く感動しました。この感動をお届けしたい。寝たきりの方のメンタルケアのお手伝いができればと思います。
ありがとうございました。
Crayon(クレヨン)
萩市大字土原359-1
℡ 0838-21-7200
店休日:毎週月曜日、第3日曜日
受付時間:9時~18時30分