連載 コラム『むつみ豚と雨女』 第8回

敢えてこの話題に触れよう。
受験シーズンですね。 大変デリケートな話題なので日頃、人様に自分から聞くようなことはしないと決めている。
進路の決まった子、なかなか決まらない子、子より親の方がヤキモキしてる方、様々であろう。
我が家の長男、高校三年生、今日2月3日の時点で何も決まらず…。
なだめたり、ちょっと叱ったり、もうくたびれた。
一番大変なのは本人なんだとは分かっている。
ワタクシからのプレッシャー。周りの同級生の姿を見ての焦り。反抗期も相まって長男の心の中には今、嵐が吹き荒れているんだ。クソババアなど日常茶飯事で毎日ワタクシと壮絶な喧嘩。ご近所迷惑も甚だしい。子供を信じてないわけでは無いが、どうしても不安になってしまう母心。
ワタクシは18歳のとき、なりたいものが明確にあった。
実家を離れて一人暮らしをしてみたくてたまらなかった。
彼にはそれが無いのだ なりたいものを見つける為に大学へ行く、そうしてやれたらいいがなにせ子沢山な零細企業ゆえ余裕が無い。
このコラムでも書いたことがあるが、小野養豚は空前絶後の人手不足である。 正直なところ人出は喉から手が出るほど欲しい。 しかし、一度は社会経験を積んでからで無いとと思っている。
しかしまあ、世の受験生をお持ちの親御さんはこんなに心痛しているのか。この長男の下に控える次男、長女、三男、四男のあと四人…。ガラスのハートのワタクシ、ママ、もう泣きそう。子育ては子供が大きくなったら楽になるかと思いきや、その時その時で悩みはは尽きないもんだな。
願わくば、長男の心の嵐が過ぎ去って、穏やかな春を迎えることができますように。