連載 むつみ豚と雨女 第25回

あまり大きな声では言わないが、子が 5 人いる。
その場限りのお付き合いの方には『お子さんは?』と聞かれると『二人です』と適当に答えることもある(そう言った方、ごめんなさいね)
けっして恥ずかしいわけでも隠したいわけでもない。その後に予想される『えっ!5 人!?すご~い。頑張ったね~』のやり取りが超絶めんどくさいだけだ。
子だくさんというと、どのようなイメージをお持ちで?
TV 番組の『大家族スペシャル○○家』のようなイメージだと、家の中ぐちゃぐちゃで足の踏み場もない、ケンカで騒がしい、山ほどご飯を炊いてもあっという間に空っぽ、ど~んとした肝っ玉母ちゃん、常に洗濯物が家中ぶら下がっているなどなどなど…。
小野養豚家の実態はというと、
ママが捨て魔なので物が少ないうえに、田舎あるあるで家より広い倉庫がある。長男と末っ子が 14 歳差なのでケンカをするのは主に下 2 人。小食一家なので全員で一度に食べるお米は 2 合半。歳とってますます貧相な体型になっていく小心者のぐうたら母ちゃん。と、まあこんなところ。
ちなみに次男坊の部屋だけはゴミ部屋。
しかし、洗濯物だけは皆様の想像以上の量であろう。11㎏洗いの洗濯機で一日 3 回転。シーツなんぞ洗えば 5回転。高 3 陸上部の次男坊が一日に着る服、Tシャツ 4枚、短パン 3 枚、タオル3~4枚、パンツ(下着)4 枚、靴下3~4足、その他ジャージ等。洗濯しても次の洗濯物が迫ってくる。これだけの量を最強の雨女に乾かせるわけがない。
昨年、自宅を新築する際、建築士さんに懇願し作ってもらった『室内洗濯物干し部屋』
この部屋が最強なのだ。壁天井が調湿建材で湿気ニオイ軽減、ウイルスの繁殖を抑制、強力な除湿器を設置し雨でも雪でも半日でカラリと乾く。
毎日洗濯物を干す社長の為にこの部屋作って本当に良かった。