自分らしく生きていく! 海外の食と文化を伝えながら、地域と共に、自分の時間を大切に! Tuk Tuk caféオーナー 津田 祐介さんインタビュー!

今年8月、長門市仙崎の住宅地の一角にオープンしたエスニック料理のお店Tuk Tuk café。そのオーナーの津田祐介さんにお話を聞いてきました。

■自営を始める前は、長門市の地域おこし協力隊だったとお聞きしました。出身はどちらで、地域おこし協力隊に応募した経緯をお聞かせください。
-出身はお隣萩市です。地域おこし協力隊に応募する前は東京の建設会社に勤めていました。インドやタイなどに海外赴任することもあり、多くの国にみられるよう、仕事より家族や友人との時間大切にする文化に心を打ち、日本の、特に都市部にあるような仕事中心の生活から離れ、プライベートの時間を大切にしながら人生を送りたいと考えるようになりました。そうして地方で、可能であれば地元山口県で、地域密着型の仕事ができればなと探していたら、長門市の地域おこし協力隊の募集を見つけ、応募し、2015年8月に就任しました。

■就任したときから、飲食で独立を考えられていたのでしょうか?
-就任当初は考えていませんでした。就任地は三隅地区で、三隅の画家の巨匠である香月泰男の芸術をモチーフに、地元の子ども達と廃材を使ってかかしを製作したり、田んぼアートに取り組んだりと、アートイベントを開いていましたので、ゆくゆくはアート企画関係の仕事で独立するのかなと思っていました。転機となったのは地元色の強いふるさとまつりに参加したことからです。それまで、食べ物を出すイベントに足を運んだことがなく、イベントで食べ物を出すことに関心を抱きました。そうして地域おこし協力隊就任2年目に屋台を作り、イベントがあれば出店させていただき、飲食初心者ながらも手応えを感じ、任期が終わったあとは、飲食でやっていこうと決めました。

■任期を終えたのが2018年。お店を構えるまで2年間は何をされていたのでしょうか?
-当初は、店舗を構えることは考えていませんでした。店舗を構えるにはお金も掛かりますし、屋台で手応えを感じていたので、移動販売でできればなと考えていました。移動販売はイベントなどに出店することがメインになるので、個性的であまり使用されてない形で、またインドやタイなど東南アジアでよく見られる三輪自動車トゥクトゥクに魅力を感じたので、トゥクトゥクでキッチンカーを初める事に決めました。任期を終え、補助金を活用し、トゥクトゥクを手に入れ、移動販売カーに改造をするなど半年間かけて独立の準備をしました。そうして移動販売車トゥクトゥクカフェで営業を開始したのが昨年の2月でした。

■当初考えていなかった店舗を構えるに至ったのは?
-やはりコロナの影響です。移動販売はイベントへの出店と観光地での観光客相手がメインとなります。ご存じのとおり、コロナの影響で軒並みイベントは中止となり、ステイホームで観光もストップしてました。そんなイベント出店がなく困っていた時期に、地元のスーパーで出店させていただき、地元の方に応援していただので、地域住民向けに店舗を構えようと考えました。メニューは移動販売では複数販売できなかった、ガパオライス、ナシゴレンなど、エスニックのメニューを増やしました。旅行に行きづらい状況の中、アジアの料理を食べて少しでも旅行気分を味わってもらえればと考えてのことです。

■店舗を構えられて3カ月が経ちました。いかがでしょうか?
長門市にはエスニック料理のお店がなかったこともあり、ありがたいことに地域住民のウケもよく、近隣の方々、近所の子どもたちが来店してくれています。ただ、営業時間が短く、なかなか多くの人にサービスを提供できないでいるのも確かです。

■今後の展望をお聞かせください。
-いつまでコロナが続くかわかりませんが、落ち着いたら海外での経験を活かし、海外の食と文化をしゃべりながら地域に伝えていければと思います。例えば、小学校に出向いて子ども達とエスニック料理を作り、一緒に食べながら、海外の文化について話すことができたら嬉しいですね。

■ありがとうございました。

Tuk Tuk Cafe
長門市仙崎1899
営業時間 11時30分~15時
定休日 金曜日
電話 090-9563-5968

カオマンガイ 550円

ガパオライス 550円

グリーンカレー 550円

テクテクカレー 500~600円