次世代にも陸上競技の素晴らしさを伝えたい! ランニングクラブOHaGi 代表 藤原昌隆さんインタビュー

北浦地区といえば、古くから県内でも陸上競技が盛んな地区。過去より、中学、高校の陸上部は全国トップクラスの選手を多く輩出し、毎年、各地で地元の駅伝大会が行われ、市民ランナーの楽しみとして賑わいを見せています。
ランニングクラブOHaGiも駅伝大会やマラソン大会に出場する市民ランナーが集まるクラブの一つですが、自らが走ることを楽しむだけでなく、昨年、萩市市民活動団体として登録し、ファンラン事業を展開したり、チャリティTシャツを企画したりと、今注目を浴びているランニングクラブです。
この度の北浦うぇぶでは、ランニングクラブOHaGiの代表を務められている藤原昌隆さんにお話しを聞いてきました。


※藤原さんは下段中央

■先ずはランニングクラブOHaGiの発足経緯をお聞かせください。
-元々は私と同年代の萩出身の陸上関係者が萩市民駅伝に出場するために集ったチームで、武田薬品陸上部の橋本雅史さんや元天満屋陸上部の藤田友里恵さんなど、箱根駅伝や全国駅伝に出場経験のあるランナーが中心となって活動していました。私自身も、萩西中学校から西京高校、東海大学と進学し、箱根駅伝を走り、大学卒業後は中国電力陸上部に所属していました。昨年、転職し、萩市役所に入庁したのを機にOHaGiの代表を務めることとなりました。元々は、萩市民駅伝大会時に集まって走ることがメインでしたが、私が萩に戻ってきたことを契機に、大会に出場するだけでなく、萩市の陸上競技の普及・育成に繋がるような活動ができればと、市民活動団体にも登録しました。また、令和5年度以降から中学校の部活が休日の活動を段階的に地域へ移行されていくことが検討されています。そのことを見越して、陸上競技に励む子ども達の受け皿となるクラブを立上げて行くことも今後の目標としています。

■現在、どのような活動をされているのしょうか?
-現在は、週1回集まってのトレーニングの他、メンバーが定期的に中学校の陸上部に行き、指導のお手伝いをさせてもらっています。また、昨年12月にはOHaGi主催の日本のトップランナーを招いたファンランを開催し、来月11月7日には、山口県中学校駅伝大会のコースを利用したタイムトライアルなどを予定しています。。
陸上競技以外では、今年1月から3月にかけてチャリティTシャツの販売をしました。このチャリティTシャツは、コロナ禍においてスポーツイベントなどが中止、延期をするなか、萩市のスポーツ振興に役立ててほしいと考え企画しました。このチャリティTシャツの利益は萩市へ全額寄付させていただきました。

■今後のビジョンをお聞かせください。
-引き続き、陸上競技の普及や育成に繋がる活動をしていきますが、萩の陸上を全国区にしたいなと考えています。現在、西京高等学校が毎年全国高校駅伝に出場している状況ですが、西京高校が創立する前は萩高校が全国高校駅伝に出場しており、西京高校よりも全国高校駅伝の最高順位は上位となっているなど駅伝強豪校でした。しかし、萩市にはタータン(合成ゴム)のトラックがないことや、より競技に集中できる環境等を求めて中学校卒業後は市外の陸上強豪校に進学するため萩を離れてしまいます。
そのことから、萩市陸上競技協会、中高陸上部、そして地域と連携・協力し、地域全体で子どもたちの競技力向上のサポートを行うことで、子どもたちにより萩市に魅力を感じてもらい地元高校に進学していただけるようなサイクルができればと考えています。

■最後に、陸上競技の楽しさ・喜びについてお聞かせください。
-陸上競技、特に長距離は「走っていて何が楽しいの?」や「長距離をする人は変わっている人が多い」など偏見を受ける事が多いです。(笑)
私が考える、長距離種目の魅力ですが、努力でカバーできる割合が多い事です。どのような方でも努力すればある程度は走れるようになります。
私自身、長距離を始めたのは中学3年生からですが、それまでは短距離でした。とあるきっかけで、少しずつタイムが伸びることが楽しくなってハマってしまい、半年で全国大会に出場できるほどになりました。私自身、元々足が速かった訳ではないので、努力すれば、成果が出ることを子ども達に伝えていきたいです。ただ、長距離はどこでも走れるとか、距離を踏めば速くなるなど、根性競技と思われがちですが、近年は練習方法にも研究が進められている事や、ギア(シューズ)の進化に伴い、全国的に記録が更新されている現状があります。
萩市の陸上競技がその流れに置いていかれないために、練習場所(タータン等)や街灯の数等ハード面がさらに良くなれば萩市の陸上競技はさらに活性化していくと思っています。
長距離種目は「大変」「苦しい」「つらい」事が大半だと思います。しかし、それを乗り越えて成果を出す事で自身の成長を感じれる事が一番の魅力なのかなと思います。

■ありがとうございました。今後のランニングクラブOHaGiのご活躍、そして萩の陸上競技の更なる発展を期待しています。

ランニングクラブOHaGi
問 ohagi.running@gmail.com