連載 むつみ豚と雨女vol.55

【萩むつみ豚まん】の発売から一か月半。豚まんに明け暮れた日々を過ごしている。おかげさまで予想を大きく上回る反響を頂いておるのだが、ワタクシの24時間のうちの15時間ぐらいが豚まんに費やされ、寝ても覚めても豚まん豚まん。新商品発売の期待と恐怖を味わっている。

ワタクシが豚まんに掛かりきりになった影響は小野家の食卓に如実に表れ始めた。もともと品数の少ない食卓がますます寂しくなり、時間も遅くなり、それに伴って子らの就寝時間も遅くなり、社長の家事負担はますます増え、子は反抗的になり、結局のところ家族全員に寂しい思いをさせてしもうた。

こりゃいかんいかん、せめて食べることだけはちゃんとせにゃいかん。時間の少しある時に常備菜を作り置きしてみるも2~3日目は誰も食べない。カレーばっかりと言うわけにもいかんし、どうしたもんか。

思案の結果ワタクシは時間と手間をお金で解決することにした。こんな時の為に働いて稼いでいるお金なのだ。家政婦さんを雇おう!かとも思ったがそんなに稼いでないので前々から欲しかった電気調理鍋のシャープ「ヘルシオ ホットクック」(約43,000円)を9月下旬に購入。奇しくもこの日はワタクシの44回目の誕生日。支払いは社長のカードなんで社長も知らないうちにワタクシに誕生日プレゼント。

台所に立ち、食卓を預かる方ならわかってもらえますでしょうか、夕方なにか一品でもおかずが出来ていたらどんなに気が楽か。あとはご飯炊いて~お味噌汁作って~さあいただきます。ワタクシは届いたその日からホットクックにあれこれぶち込みスイッチを押すエブリディ。萩むつみ豚の骨付きスペアリブの煮込みなんぞは骨から肉がホロリと崩れるほど柔らかく子らも社長も絶賛。ホットクック様のおかげで小野家は家庭崩壊を免れたのだ。