山モリweek in TATOKOYAMA開催! 企画運営事務局「株式会社萩・森倫館」仁科 勇人さんインタビュー

今月9月16日(土)から萩市田床山いこいの広場を舞台に開催される「山モリweek in TATOKOYAMA」。自然の中で遊びや体験が楽しめる萩市主催のイベントです。この度の北浦うぇぶでは、「山モリweek in TATOKOYAMA」の企画運営を務める株式会社萩・森倫館の仁科勇人さんにお話しを聞いてきました。

■山モリweek inTatokoyamaのお話しの前に、㈱萩・森倫館についてお聞かせください。
-萩・森倫館は、地域資産としての森林に光をあてることで、持続可能な地域の実現を目指す会社、(株)トビムシ(本社東京都)を母体とする会社です。その㈱トビムシは全国各地の林業ポテンシャルのある自治体からご依頼をいただいて調査を行い、地域商社を立ち上げる事業を展開しており、その萩モデルを構築するために2021年1月、萩市に設立されたのが㈱萩・森倫館となります。

■地域商社と聞くと、その地域の産品を発掘したり開発したりし、販路を開拓していくようなイメージがあります。
-はい。最終的には、萩の木材や、その木材を使った商品を販売していくことを目標に、どのような形でやっていくのが一番効果的で最適解なのかと仮説を立て検証しています。萩で生産される樹木は主にヒノキとスギで、それらは建築用材として優れた木材であることから、まずは地域で生産される木材を工務店向けに販売することを考えました。萩市においては得にヒノキが、これから標準伐期齢となる木材となるので、ヒノキをどんどん供給していくことが萩市に合ったミッションだと感じ、古民家リノベーションなどで萩のヒノキを使用してもらえればと動いていたのですが、価格や供給スピードの面でも、なかなか理想的な折り合いがつかない状況です。

■確かに、建築用材の自給率は50%を切っていますし、スギ、ヒノキは国内で生産される樹木
の中での1位、2位の生産量となっていますので、市場競争に打ち勝つのはかなり難しいでしょうね。
-木材は、個体差はあっても、生産地域によって、その性質に差が左程あるものではないので、差別化は難しいです。とはいえ、地域の林業が衰退し、間伐が行われなくなると、豊かな土壌が失われ土砂崩れの原因になったり、高齢の木々ばかりとなり二酸化炭素の吸収量が低下するなど、環境に悪影響を及ぼします。日本の木々は使用しないが故に増え続けていて、世界では森林が減少しているのにも関わらず、化石燃料を使って木材を輸入している現状は日本全体で改善していかなければならない問題です。その問題をこの萩から解決することは出来ないでしょうが、地球規模の持続可能性ではなくとも地域の持続可能性という観点からすれば、新しい木材の使い方を模索し、地域内での連携を繋げていき、何か新しい出口を見出していかなければと考えています。そして現在、注力している活動の中の一つに「木育」があります。地域の幼稚園や保育園に出張して、木の遊びを提供したり、山でのイベントを組んで、子どもをはじめ、地域の方に自然と触れ合ってもらい、地元の森林の現状であったり、林業と自然と人々の暮らしの関係性を知ってもらうことで、地域の木材を使うことの重要性を感じていただく。直ぐに効果が表れるものではなく、時間を要することですが、少しずつ変化が生まれるのではな
いかと考え取り組んでいます。

■「山モリweek」も木育の一環として開催するということですね。それでは「山モリweek」についてお聞かせください。
-萩・森倫館では、今年の4月から、「田床山いこいの広場」の指定管理を受託することになりました。1980年代に建てられた「いこいの広場」は、森のアスレチック、スーパースライダーや当時ブームとなっていたローラースケート場などもあり、週末には森林レジャーを楽しむ人で賑わう人気スポットだったと聞いています。現在は、老朽化が進み客足が遠のいていますが、山や森と地域住民を繋げることを目指している私たちにとって「田床山いこいの広場」は
、とても魅力的な施設です。萩市は海と山に囲まれて自然の魅力が詰まった素晴らしい地域ですが、市民の皆さんは山より海の方に意識が高いと感じています。市民の多くの方が大好きでソウルプレイスとしてある菊ヶ浜は、海水浴場としてだけでなく観光スポットとして地域外の方にオススメされる場所です。それゆえ、ゴミがあったり汚れていたりすると、自分事のように、綺麗なままであってほしいとボランティアで清掃されます。海水が綺麗であるためには、山から海に流れる水が澄んで綺麗でないとだめですし、加えて、萩の有力資源である海産物も山から流れ出るミネラル豊富な水がとても大切です。だからこそ、菊ヶ浜と同じように、山・森も自分事のように感じてもらえればと考え、「田床山いこいの広場」を人と山・森が繋がるきっかけとなる場所になれればと、指定管理を受け、イベントを定期的に開催し、この度に催すのが「山モリweek」となります。

■「山モリweek」の具体的な内容をお聞かせください。
-森の魅力を五感で感じることのできるよう、ネイチャーゲーム体験、モルック体験会、コーヒー焙煎体験などの屋外プログラムから、竹の繊維を使って作るモビールアートやヨガ、萩の森の木でつくった魚釣りゲームなどの屋内プログラムを多数用意しております。また、フード・ドリンクの販売もあり、自然の中で、楽しい時間が過ごせるものとなっています。詳しくは特設サイトをご覧ください。

■最後に読者の方へPRなどございましたどうぞ。
-田床山に限らず、地域の山・森というフィールドをどんどん活用していきながら、森と地域住民の暮らしを繋げていくことで、大切に育てた木の使い道・出口となる新たな事業モデルを作っていきたいと思っていますので、萩・森倫館の事業への関心や、地域の山・森に親しみを持っていただきたいです。宜しくお願いいたします。

■ありがとうございました。

山モリweek in Tatokoyama
開催期間 9月16日(土)~19日(火)、22日(金)~24日(日)の計7日間
時間 9時30分~15時30分
開催場所 萩田床山いこいの広場
入場料 無料(※体験には有料コンテンツもあります)
問 ㈱萩・森倫館 info@hagi-shinrinkan.jp