宮城県気仙沼のつるし飾り工房、気仙沼工房さんが、11月より山口県萩市から着物の寄付を受け、気仙沼市の着物好きな方への販売とつるし飾りの制作を開始されています。
気仙沼工房代表の佐藤とも子さんは、つるし飾り作家として2011年より活動。つるし飾りとは願いを込めた縁起物を布細工と糸でつるし飾る飾りの一種です。作品に使用する着物の端切れを探していた所、創業相談をしている気仙沼ビズで相談にあたっていた山口県萩市のはぎビズ獅子野センター長の紹介で、着物の寄付を受けることになりました。萩市では毎年、萩のまち歩きを着物姿で楽しむ「着物ウィークin萩」というイベントを開催しており、令和元年には「きものの似合う街大賞」初代全国グランプリを受賞しています。着物を保有する人も多く、着る機会のなくなった着物を観光協会や呉服屋へ寄贈されることがあり、その活用方法を検討していました。今年度は萩の呉服屋萩ふくやと萩市観光協会から2回の寄付発送を行いました。萩ふくやの福間代表は「簡単に処分できない思い入れのある着物や買取をしてくれない着物が、気仙沼の方に再利用してもらう事で被災された方々のお役に立てるのは嬉しい。」と話します。
寄付を受けた着物は、状態が悪いものはほどいて使える箇所を端切れにして作品制作に使用。状態が良いものは被災により着物を手放してしまった方へ安価で販売を行う予定です。着物を着てお出かけしていた方も、被災して着物が汚れ手放さざるを得ず、ご高齢なことからも着物の再購入に消極的な方もいらっしゃるそうで、そういった方への格安販売を検討しています。佐藤氏は着物の寄付を通じて、お出かけ時に着物で装う楽しみと喜び、つるし飾りで、幸せで元気な気持ちを創出する活動を行います。
萩市で着られなくなった着物が、佐藤氏のもとで気仙沼市民の楽しみに寄与する役割を得て再利用されることで、地域を超えた着物交流が広がる素晴らしい取組です。
