連載 むつみ豚と雨女vol.40

ポテトサラダ(以下ポテサラ)を無性に食べたくなり久しぶりに作ってみた。
それもこれも『ポテサラ論争』を聞いたからだ。某SNSで論争になってましたな。スーパーの惣菜コーナーでポテサラを買おうとした女性が居合わせた男性客に『母親ならポテサラくらい作ったらどうだ』と言われたとかいうアレです。

うちのポテサラはジャガイモを皮のままレンジでチンしてしっかり潰す、キュウリと玉ねぎをスライスして塩もみ、ゆで卵を作り、ベーコンはカリカリに炒める。全部をマヨネーズと調味料で味付け、最後に黒コショウ。リンゴはリンゴとして食べるのが好き。つまりリンゴは入れません。ちなみにマヨネーズは味の素派。

いやはや工程が多くめんどくさい。手間がかかる割にメインのおかずになるでもなし。いや、うちの社長ならポテサラとご飯だけでも文句言わずに食べるだろう。手間がかかるからでっかいどんぶりに山盛り作る→残る→社長が何日も食べる。

家庭料理でのポテサラはめんどくさい料理サラダ部門の代表格であろうか。しかしこのポテサラ、うちでばあちゃんが作ったジャガイモ・キュウリ・玉ねぎと、むつみ豚のベーコンでできている。これはとても幸せなこと。

ポテサラ論争においては買う派だの作る派だのということが問題なのではなく『母親なら』が問題なのだろう。まあ、人様の食卓に口出し無用といったところか。

ワタクシは家庭料理においては作る人の好みが最優先されると考える。そして社長とは結婚の際にお互いの食生活が目に余る状態でないかぎり口出し無用と申し合わせている。要するに、『えっ!まだ食べるの!?』とか『えっ!そこに焼肉のタレかけるの!?』などといらぬことを言わないのだ。
栄養バランスも大事やけど食事は楽しく取ろうよ。
ワタクシの一番好きな食べ物は明太子です。