連載 福岡で暮らす萩LOVEパパの子育て記 第30回

このコラムがはじまったときは4年生だったお姉ちゃんも中学2年生。来年は受験生です。福岡は公立も私立も倍率が高くて、親はタジタジ・ドキドキです。「萩でもあんたはドキドキだったわ!」と東のほうから声が聞こえてきそうですが。
「何をやったらいいかわからないの」「ハル(弟)がうるさくて集中できない」「文房具変えていい?」塾のテストを来週に控えたお姉ちゃん、どうも落ち着きがありません。りつけてもはぶてるし、変にアドバイスして先生が言うこととズレてはいけないし、悩ましい…ただ、こう、何か、長い受験生活を走り切るための、拠り所を持たせてあげることはできないかと、この図を書きながら、一緒に考えました。

「スマホがある。中にアプリが入ってて、にこちゃんが大好きなTWICEの写真や動画とかのコンテンツがあって、それを見て楽しかったり、便利だったりするよね。実は、スマホの中でいろんなアプリが動くのは、ここにOS(オペレーションシステム)というのが入っているからなの。OSのきまりに従って、アプリが動いて、楽しさが生まれる」ふむふむ。
「これを、にこちゃんに置き換えてみると、スマホは体。次にOS…【私のきまり】と名付けよう。それに沿っていろんな行動をして、結果が出て…どうしたい?」「だれかをハッピーにできる人になりたい」「いいね。じゃあ、勉強という行動をするときの、私のきまりについて。何を勉強するかの前に、どうやって勉強するかのきまりをつくろう」そこから二人で、書いていきました。
【文房具】ノートは書きやすいCampass製【場所】集中できる塾の自習室の隅っこの席。まわりがうるさい時は耳栓を使う。【友達】集中できるモネちゃんと一緒に。【眠い時】漢字や計算の書きまくる系をやって目を覚ます。テスト前は仮眠をしてから行く。【スローガン】逃げたところがテストに出る…
13歳なりの経験から、うまくいったパターンや心に残ったことを書き出して、自分のOSとしてインストールしていく作業を楽しみました。うまくいかない時にこそ立ち返れる場所になることを祈って。
「パパのOSには何が書いてあるの?」「至誠にして動かざるは未だこれ非ざるなり」萩っ子みんなのOSですよね。萩で育つってそういうことなんだなと、しみじみ、菊ヶ浜が恋しい初夏です。