連載 福岡で暮らす萩LOVEパパの子育て記 第31回

「お寿司食べたい VS ラーメンがいい」「ドラマが見たい VS サッカーが見たい」「街に行きたい VS 海に行きたい」…中2姉・小5弟。意見を持って、ことばも覚えて、意見が合わずに、兄弟げんかも増えてきました。そんな二人に、今日はパパが「三角形の話」をしておきます。

お寿司が食べたいニコは、実は…お寿司じゃなくても大好物のイクラを食べれればいいんだよね?

ラーメンがいいハルは、実は…このあと塾に間に合わないからササっと食べれるものがいいんだよね?

じゃあさ、ハルの塾の近くにある海鮮丼屋さんにしない?イクラも食べれて、塾にも間に合うよ。

ぶつかったり、引っ張り合ってる2つの矢印があるときに「そのどちらとも違うけど、こうすれば両方ハッピーなんじゃない?」という提案をすること。パパはこれを「三角形の提案」と呼んでいます。

学校でもあるよね。仲がいい友達と意見が合わないときや、みんなが好き勝手なことを言って学級がまとまらないとき。そういうときに、誰かの100%を通して、誰かを0%でガマンさせたり、全員が50%くらいしか楽しくない平均をとっちゃうのじゃなくて、三角形の提案ができるか。みんなが100%になる第三の方向をつくれるか。

2人にも伝えてきた「中庸(ちゅうよう)」という言葉があるけど、それは間をとって妥協することじゃない。みんなが活きる道をあたらしく創造することが、ほんとうの中庸です。家族のもめごとも、会社の仕事も、中庸の道を見つけることが一番だいじ。

ちなみに、この役割をとる人生は、言いたいことを言うだけの人生に比べて、苦労します。だから2人にはおすすめしない。ただ、知っておいてほしい。そういう提案をしてくれる人がいたら、それに気づいて、ちゃんと感謝できる人になってください。パパがそういう役割をとるのは、45年かけて、それが自分の個性、活かしどころだと分かったからです。

え?ママはお好み焼きが食べたいって?・・・決定。2時間飛ばして福田屋まで行くぞ!