「江戸まで行ってきます」と言うと、「参勤交代ですか」と言われた。宇部空港から飛行機で1時間ちょい。近いっちゃ近いけど、なかなか気軽には行けない。46歳にもなると親族も歳をとり、訃報もちらほら聞こえてくる。いつでも会えると思っとるともう会えないなんて事態も十分に起こりうる。会いたいなぁと思ったら会いに行かねばな。春になったらとか、連休になったらとか言っとる場合やないな。
思い立ったら即行動よ。先方にスケジュール確認、飛行機とホテルの予約をし2月のはじめ、亡き母の姉である叔母に会いにいざ東京へ。
一人旅の目的は叔母に合うこと、祖父のお墓参りをすること、母方のルーツを知ること。母は下関出身だが早くに亡くなったので母方の親族とのご縁が薄くなってしまい、私の記憶もあいまいでそのルーツがいまいちわかっていない。
駅まで迎えに来てくれた叔母は御年80歳。駅の階段を小走りに駆け上がる姿に敬服。たくさん話をしてくれた。今の母方の親族の様子、下関に住んでいた理由、母の幼少期、祖父の最期などなど。叔母は終の棲家として便利で快適で駅にも病院にも近いマンションを選んだ。本当に本当にうらやましい。ワタクシも老いたらそうありたいと強く願った。また絶対に会いに来るねと駅で別れこの言葉が嘘にならんようにまた行くからね。
せっかくなんで行ってみよう。日本のカルチャーが終結したオタクの聖地秋葉原。素晴らしいねこの街は。メイドさんも秋葉男もいきいきとし、萩から来たこのおばさんがメイドカフェに行こうが、アダルトグッズショップに行こうが誰も気にしない。良くも悪くもほっといてくれる。日々、生きづらさの中にいるうちの長男坊には秋葉原がぴったりやん。
旅に出るにあたり「家のことは?旦那さんが全部やるん?仕事もあるのにすごいね!」と褒めてくれた男性。「え?どういうことですか?自分の子なんやから当たり前やないですか。私それ毎日やってますよ。別に誰からも褒められませんけど」ワタクシ、嫌みでお返事しましたよ、通じたかどうかわかりませんけど。
