205今年も8月8日に開催される、第76回萩高等学校同窓会総会、通称「八・八会」。今年は長年親しまれてきた萩高校体育館や、コロナ禍以降から実施されてきたホテル開催から会場を移し、「萩市民体育館」での開催という大きな決断がなされました。
伝統を受け継ぎながらも、時代の変化に対応した新しい八・八会の形を模索する引受期。その中心に立つ小林富会長に、今年の開催に向けた思いや新たな試みについて、詳しくお話を伺いました。
Q1. まず、引受期会長に就任された今のお気持ちと、今年の八・八会に向けた意気込みをお聞かせください。
A1. 私たちの学年も、先輩方がそうであったように、萩市内で暮らす卒業生が少なくなってきているという現状があります。そうした中で、この歴史ある八・八会をどのように引き受け、どのような形で開催していくべきか、そしてどんな会にしていくべきか、本当に悩みました。
私たちの母校・萩高は、明治3年創立された高校であり藩校時代を含めると県内最古の歴史があるだけでなく、今や世界遺産の構成資産「萩城下町」の中にある高校となり、本年は世界遺産登録から10周年の節目にもなります。
コロナ禍が明け、様々な事業が再開していく中で、八・八会もまた新たなフェーズを考えるべきではないか。そうした議論の末、今年は持続可能な形を模索しつつ、低廉な価格で幅広い世代の同窓生が多く集まれる開催方法を目指していこう結論に至りました。
Q2. 今年は会場を「萩市民体育館」に移されるとのことですが、その背景にはどのような経緯があったのでしょうか?
A2. これまで八・八会は萩高の体育館で行われてきましたが、コロナ禍でその継続自体が危ぶまれました。その困難な状況で、先輩方が「ホテル開催」という形で会を繋いでくださったことにに心から感謝しています。
コロナ禍を乗り越えて新たな開催方法を模索したときに会場のキャパシティに制限があることや低廉な価格設定などのの意見が出ました。また、私たちのような世代は子育て中の者も多く、子ども連れでもっと気軽に参加できる形はないかなどさまざまな検討をしました。
そこで浮上したのが、空調環境もあり近年の気候にも対応できる萩市民体育館での開催という選択肢でした。
Q3. 市民体育館での開催は、全く新しい試みだったのでしょうか?
A3. 実は、過去に一度だけ前例がありました。参考にしたのは、平成4年(29期)の先輩方が開催された時です。当時は萩高体育館が破損したため、一度だけ市民体育館で実施されたという記録が残っていました。
その時の資料が残っていたことに加え、現同窓会長の野村さんをはじめ多くの先輩方に相談したところ、「やってみたらいい」と温かいアドバイスと力強い後押しをいただけたことが、今回の決断の大きな支えとなりました。
Q4. 今年のテーマは「RE.(アール・イー)」と伺いました。このテーマにはどのような思いが込められているのでしょうか?
A4. 今年のテーマはアルファベットで「RE.」としました。これには3つの意味を込めています。
一つ目は「Remember(リメンバー)」です。長い歴史と伝統を持つ萩高での思い出や、母校への思いを皆で振り返りたい、という気持ちです。
二つ目は「Re-try(リトライ)」。私たち同窓生は、何歳になっても様々なことに挑戦しています。年齢に関係なく、常にチャレンジし続けていきたいという思いを込めました。
そして三つ目は「Re-born(リボーン)」。萩高には藩校明倫館から続く「紳士の気風」という校訓があります。この素晴らしい伝統を、ただ守るだけでなく、時代の変化に合わせて再創造し、作り替えていく。そんな思いを表現しました。
この3つの言葉の頭文字をとり、テーマを「RE.」としました。
Q5. 会場が学校から離れる分、萩高らしさをどう表現されるのか気になります。具体的な企画内容はありますか?
A5. まさにその点が、今回の一番の挑戦です。会場が萩高ではないからこそ、参加者の皆様に「萩高校」をより強く感じていただけるような企画を考えています。
例えば、過去の八・八会の歴史を振り返る企画を検討しています。これまでの歴史を振り返ることで、同窓会という繋がりの素晴らしさを再認識し、会全体をさらに盛り上げていきたいと考えています。
萩高は、藩校明倫館から数えれば300年近い歴史と伝統を持ち、世界遺産の中にある全国的に見ても稀有な学校です。この誇るべき母校の歴史や文化を、参加者の皆様と改めて共有できるような時間にしたいですね。
Q6. お子様連れの若い世代からご高齢の先輩方まで、幅広い世代が楽しめるような配慮もされていると伺いました。
A6. はい。体育館という広い空間を活かし、様々な世代の方が気兼ねなく交流し、楽しんでいただけるような工夫を凝らしています。
例えば、小さなお子様連れの方でも安心してご参加いただけるよう、「おむつ替えスペース」や「キッズスペース」を設置します。また、ご高齢の先輩方にも気軽にお越しいただけるよう、会場と主要箇所を結ぶシャトルバスの運行や、公共交通機関の案内も手厚く行う予定です。
運営面でも、持続可能な形を目指して、外注できる部分は専門の力をお借りし、料理も衛生面や安全性を最優先に考えて外部から仕入れる形をとります。
年齢や家庭環境に関わらず、全ての同窓生が「気軽に集まれる場所」を提供することが私たちの目標です。
Q7. 最後に、同窓生の皆様へメッセージをお願いします。
A7. 今年の八・八会は、会場の変更をはじめ、多くの新しい挑戦をしています。この形が唯一の正解だとは思っていません。大切なのは、無理なく、しかし確実にこの素晴らしい伝統を未来へ繋いでいくことだと考えています。私たちの今回の試みが、今後の後輩たちの参考になれば、これほど嬉しいことはありません。
目標は、八・八会にちなんで888人のご来場です(笑)。というのは冗談ですが、一人でも多くの同窓生の皆様と、この新しい八・八会でお会いできることを心から楽しみにしています。
企画の詳細は販売を開始した「しおり」に記載しておりますので、ぜひご購入いただき、ご覧いただけますと幸いです。8月8日、萩市民体育館で皆様をお待ちしております。
