連載 むつみ豚と雨女vol.98

年に何度か開催される「小野養豚生コン祭り」。この日は一通りの作業(エサやり、種付け等)が終わったらジジ&ババ様含め農場にいる全員はもれなく強制参加。ミキサー車到着とともに祭りのスタート!普段であればワタクシは血沸き肉躍るこの生コン祭りが大好きなんだ。コテを片手にペタペタするが完璧に仕上げたつもりのところをなぜかジジ&ババ様がやり直す。

梅雨明けからの猛烈な暑さの7月上旬、農場の作業スケジュールを書き込むホワイトボードに『生コン9:00~』が書き込まれた。今年は「死」が頭をよぎる。この猛暑の中で生コン作業?誰か倒れるんやないか…。なんなら朝の4時くらいからスタートしたいがそんな早朝に来てくれるミキサー車などいない。

7月7日始まったよ生コン祭り。全員ファン付きのベストを着用し作業開始。事前にジジ様の作った型枠の中に流し込み打設していく。開始10分、早々にワタクシのファン付きベストのバッテリー切れ。なんたる失態。前夜に充電していたつもりが充電できていなかったようだ。風の出ないファン付きベストなぞただの重いベスト。ベストを脱ぎ捨てワタクシだけ武装無しだがしかたあるまい。生コンは時間との勝負よ。適度に給水しつつ休みなく2時間半。なんとか全員無事に作業完了。

何を建築中かと言うと、『堆肥舎』。豚舎の敷材のおがくず・もみ殻・豚糞等が混ざった堆肥はすぐには圃場に散布できる状態ではなく数か月発酵させる。既存の堆肥舎では手狭なため新堆肥舎の建築中。ジジ様が山から切り開いてるからね。手作りの中の手作りよ。そりゃ、左官さんとか業者さんに頼めば素晴らしくきれいに仕上げてくれるでしょう。しかし小野養豚はほとんどの建物が手作りなのよ。だってお金がかかるから。ジジ様が健在のうちにしっかり建てとくのよ。

生コンの後のビールは格別だがまだ安心してはいけない。今回の真夏の生コン祭りは第5弾まであるらしい。なんとか生きのびねば。