今年7月20日(日)、ショッピングセンターアトラス萩店に、新たな賑わいの拠点となる唐揚げ専門店「長州からあげ てば丸」がオープンしました。看板メニューであるこだわりの唐揚げはもちろん、かつての旧アトラス萩店を知る世代には懐かしいメニューも復活させ、オープン直後から市民の注目を集めています。この店を営むのは、市内で複数の飲食店やサロンを展開する合同会社RoSa代表の石橋和真さん。地域への深い愛情と、未来を担う子どもたちへの温かい眼差しが詰まった新スポットの魅力に迫ります。
「子供の頃から旧アトラスにはよく通っていました」。そう語る石橋さんは、アトラス萩店が移転リニューアルされる際、「もしフードコートができるなら、飲食店を出店したい」という夢を抱いていました。その夢は一度は叶いませんでしたが、「スペースさえあれば、いつかはこの場所で」という熱い思いを関係者に伝え続けていました。転機が訪れたのは、前テナントが人手不足を理由に撤退を決めたこと。日頃から萩市内で若いスタッフを積極的に雇用し、活気ある店づくりに定評のあった石橋さんに白羽の矢が立ったのです。「前の店舗の営業データを分析し、オペレーションやメニュー構成はすべて見直す必要があると判断しました。ですが、この場所を引き継ぎ、自分たちらしい形で新たな価値を提供したいと決意しました」と石橋さんは語ります。地域への愛着と未来への希望を胸に、「てば丸」の挑戦は始まりました。
「てば丸」の看板商品は、石橋さんが運営する人気店「居酒屋 銀」でも絶大な人気を誇る「唐揚げ」。その味の決め手となっているのが、地元・松美屋醤油の銘品「殿様醤油」をベースにした秘伝のタレです。甘辛く濃厚な味わいは白いご飯との相性も抜群で、一度食べたらやみつきになること間違いありません。冷めても美味しく味わえるように工夫されており、食卓の一品として持ち帰るのにも最適です。また、タレとは別に「萩の塩」を使った塩唐揚げは鶏肉本来の旨味を感じることができます。唐揚げの部位は手羽元と鶏ももの2種類。どちらも山口県産の「長州どり」を使っています。店名は、看板メニューの「手羽元」と、出店場所であるアトラス萩店を経営する株式会社丸久の「丸」を掛け合わせて「てば丸」と名付けられました。地域の優れた食材を活かし、子どもから大人まで誰もが笑顔になれる味を追求しています。
「てば丸」の魅力は唐揚げだけではありません。かつての旧アトラス萩店にあったフードコートの記憶を呼び覚ます、懐かしのメニューが復活しています。その代表が「ポチセット」。フライドポテトとチキン、そしてジュースが特殊な容器に一体となったこのセットは、多くの萩市民にとって思い出の味です。石橋さんはこのメニューを復活させるため、当時使われていた容器を探し回り、福岡の業者からようやく入手することに成功しました。「子どもたちが大きくなった時に、ここで食べたことを懐かしく思い出してほしい」。その一心で実現させた、まさに「思い出の再現」です。他にも、「トルネードポテト」やチュロス、チキンナゲットなど、買い物ついでに気軽に楽しめるサイドメニューも充実しています。
「てば丸」は単なる飲食店ではありません。石橋さんはこの場所を、地域の未来を担う子どもたちのための空間にしたいと考えています。店の前には、誰でも自由に絵が描けるホワイトボードの「落書きコーナー」を設置。毎日多くの子どもたちが訪れ、思い思いの絵を描いていく光景が見られます。「買い物の途中で、子どもが『あそこに寄りたい』と思ってくれるような場所にしたいんです。萩の若い世代が地元を好きになり、この街に残ってくれること。それが私の最大の願いです。僕らの世代が次の世代のために魅力的な場所を作っていかなければ、萩の未来はない。この店がその一助になれば嬉しいです」。
こだわりの唐揚げと、懐かしい思い出、そして未来への希望。「てば丸」は、萩のすべての人々にとって、心温まる大切な場所になっていくことでしょう。
長州からあげ てば丸
山口県萩市大字土原420 (アトラス萩店内)
℡ 0838-21-4343
営業時間 10時~19時
