歴史的な街並みが訪れる人々を魅了する山口県萩市の城下町に、今年9月1日㈪、新たな食の名所が誕生します。長門市、山口市で人気を博す瓦そば専門店「柳屋」が、待望の3号店となる「柳屋 萩城下町店」をオープン。運営するのは、合同会社1967(イチキュウロクナナ)です。同社の代表を務める村田紀子さんに、お店の原点やこだわり、そして萩への想いを伺いました。
「柳屋」の物語は、2020年11月にオープンした長門湯本温泉店から始まります。その原点は、長門湯本温泉の再開発事業における「まちづくり」でした。
「もともとは、再開発で賑わいを取り戻すために飲食店を誘致する仕事に携わっていました。しかし、なかなか出店してくれるお店が見つからず、仲間がリノベーションした建物に空きができてしまったんです。皆で『どうしよう』と困り果てた末に、『それなら自分たちでやろう』と決意したのが始まりでした」と村田さんは当時を振り返ります。
何を始めるか。仲間3人で出した答えは、山口県の郷土料理「瓦そば」でした。「観光で訪れた方に心から喜んでもらえるものを提供したい。旅行に来たら、やっぱりその土地ならではのご当地グルメが食べたいですよね」。その一心で、瓦そば専門店としての道を歩み始めました。
「柳屋」の大きな特徴は、その立地にあります。1号店は音信川(おとずれがわ)のほとり、2022年3月にオープンした2号店は山口市の一の坂川沿い、そして今回の3号店は萩の城下町。いずれも、その土地を象徴する美しい景観が広がる場所です。
「お店が街並みに溶け込むような存在でありたいんです」と村田さん。萩への出店は、萩市から通うスタッフの「地元にお店があったら嬉しい」という声も大きな後押しになりました。
提供される瓦そばには、細部にまでこだわりが詰まっています。熱々に熱せられた石州瓦の上で、茶そばが香ばしく焼ける音と香り。その上に彩り豊かに盛り付けられるのは、丁寧に手作りされた錦糸卵、特製の味付けで仕上げた牛肉、そして風味豊かなネギ。これらを、試行錯誤の末に完成させた、甘すぎず深みのある温かいつゆにつけて味わいます。
「美味しいと感じていただけるだけでなく、お客様を気持ちよくさせることを一番のコンセプトにしています。見た目の美しさにもこだわり、写真を撮りたくなるような一枚を心掛けています」と語る村田さん。観光客だけでなく地元の人にも嬉しい1人前からの注文も可能です。また、注文を受けてから焼き上げるみたらし団子やアイスキャンディなどテイクアウト商品もいくつか用意されるなか、お持ち帰りできるテイクアウト瓦そばもあるのも嬉しいところです。。
「萩を訪れる方々に、美味しい瓦そばと共に最高の思い出を持ち帰っていただきたい。そして、『また来たい』と思っていただけるような、心温まるおもてなしを提供していきたいです」。歴史と文化が息づく萩の街に、新たな風を吹き込む「柳屋」。城下町散策の合間に、心もお腹も満たされる特別な一杯を味わってみてはいかがでしょうか。

瓦そば 柳屋 萩城下町店
萩市南古萩町21−7
℡ 090-7797-5779
営業時間 11:00~16:00
定休日 木曜日、第2水曜日
