北浦リレーションシップ第74回 和田あいこさん(43歳)

北浦リレーションシップ74人目は、百姓庵の井上かみさんからのご紹介で、長門市油谷在住のご当地デザイナー・和田あいこさんにお話を伺いました。

和田さん

Q1.趣味は何ですか?
いろんな場所へ行き、いろんな人と話をして、新たな発見をすることです。また、自然や大好きな犬と触れ合うことも好きですね。

Q2.夢は何でしょうか?
次世代にバトンタッチできるような、元気で豊かな土地を作ることです。また、ご当地デザイナーとして、「これぞ日本」というものを表現し、世界に発信したいという大きな夢も持っています。

Q3.幸せだなと思うときはどんなときですか?
農林水産物の生産だけにとどまらず、加工品の製造・販売といった六次産業化に取り組む方たちの商品パッケージや店舗ディスプレイをデザインする仕事をしています。前向きにチャレンジされている、元気な生産者の方たちと一緒に時間を共有させていただく時間は幸せですね。実際に、生産現場に出向いて、生産者の思いやこだわりなどを伺い、その物語までも伝わるようなデザインを心掛けており、生産者の方から喜んでいただき、結果が出たりすると、報われたな、本当に良かったなと思います。

Q4.観光客にお奨めしたい場所はどこですか?
油谷は、夕陽がきれいなので、「夕焼け浴」を楽しんでほしいです。普段、仕事や家事などでなかなか見られないかもしれないですが、ほんの数分間のことです。「この土地に住んで良かった」という、すごく贅沢な気分を味わえ、気持ちもリセットされます。自分だけのお気に入りスポットを探して、美しい海と夕陽を楽しんで欲しいですね。

Q5.よく行くお店はどこですか?
龍宮の潮吹の近くにあり、漁師の方がされている「汐風」です。品数が多い千円の定食がオススメで、「イカの卵の蒲鉾」はここでしか食べられない逸品です。また、私が「いかモンスター」と呼んでいるイカの唐揚げも安くてボリュームがあり美味しいです。事前に問い合わせをしてから行かれることをオススメします。

Q6.この北浦で美味しいと思うものは何ですか?
旬の食材全てです。油谷では、豊かな山の栄養が注ぎ込まれた海水を使用して、百姓庵さんが塩を作っています。その海水で泳いでいた魚を塩焼きにしたり、地元産の湯がいた野菜を塩につけて食べたりすることは、土地の恵みを循環して味わうということで、他の地域では味わえない最高の贅沢だと思います。

Q7.あなたが住むこの街の好きなところは何ですか?
油谷には、美しい海があり、段々畑や棚田が広がる山があります。最高の景色があり、そこで美味しいものがとれるところです。

Q8.では、この街の問題点は何だと思いますか?
若者が地域で働けないことです。自然豊かで、田んぼなどの土地もたくさんあり、美味しいものもある。良い素材はたくさんあるのですが、それを活かしながら収入を得るのが難しいところです。

Q9.その改善策をどのようにお考えですか?
地域で六次産業に取り組む生産者の方たちの収入が少しでも増え、利益を得られるようになれば、雇用を生むことにもつながると思い、デザイナーの仕事をしています。商品が売れるようになれば、作付けが増えて、荒れ地が一つ、二つと減っていくことにもつながるかもしれません。一人でも多くの若者たちが、地域資源を活かす仕事をしながら、家庭を持てるだけの収入を得られる、そんな豊かな土地を子どもたちにバトンタッチできるようにしたいです。

Q10.この人は凄いと思う北浦に住む知人、友人を紹介してください。
「夜焚きいか」という塩辛や金太郎のオイル漬け「おっても」の商品パッケージのデザインをさせていただいた長門市の木村水産の代表・木村和義さんです。酒造会社ともコラボしながらブランド化に尽力されている方です。