東京と萩 2拠点で活動する新しいライフスタイル anna HAIR 代表・林 杏奈さん(34歳) インタビュー

東京でヘアサロン「aina-HAIR」のスタイリスト兼、訪問美容サービス「TOIRO」で訪問美容師として働きつつ、月に1週間程度地元・萩へ戻りサロンワークと美容福祉活動を行う「anna HAIR」の代表・林 杏奈さんにお話を聞いてきました。

東京と地元の2拠点で活動するきっかけなどがありましたら教えてください。
-萩高等学校を卒業後、東京の山野美容専門学校に進学し、都内のサロンを1店舗経て、現在も働いているainaHAIRに10年ほどスタッフとして勤務しました。当時から、地元である萩市須佐地区での花火大会が開催される日に合わせて帰省し、アレンジサロンなどを限定的に開いていました。そうして2年ほど前に独立し、働き方をある程度自由に決められるようになり、イベント開催時だけでなく、3ヶ月に一度ほど帰省し、高齢者施設でカットやヘアメイクなどのボランティア活動をしていました。

郷土愛に満ちていますね。独立したときにUターンしようとは思わなかったのですか?
-当初考えておりましたが、美容業界はどんどん新しいものが出てきて、技法や商品も東京と地方では、情報の鮮度や入手しやすさが全然違います。独立する前、帰省しては最新アイテムや技法を持ち帰って地元の方に届けていました。皆さんとても美意識が高いためとても喜ばれますし関心を持たれました。しかしながら、関心を抱かれても継続して最新のメイク方法を教わる場がなかったり、メイク道具を揃えたり、その情報を得たりする環境がなく、美容熱が冷めてしまう方も少なくありませんでした。本当は、最新のメイクをしたい、良いものを手にしたい、という願望があるのに地方だからって諦めよう、そう思ってほしくないと感じました。
私が東京と山口を行き来することで、その環境のギャップを少しでも埋めることができるのではないかと考え、2拠点で活動することを決めました。今のところ、東京での百貨店からのお仕事やモデルさんのヘアメイクのお仕事なども頂くことで学びも多く、最先端で学んだものを萩でのサロンワークに活かせています。

サロンワークと美容福祉活動。根底にあるものは同じだと思いますが、美容福祉活動をも展開する、そのモチベーションはどこから生まれたものなのでしょうか?
-祖母がとてもお洒落だったことと、幼少期から高齢の方と接する機会が多かったことが大きく関係していると思います。モチベーションというところでは、東京でも訪問美容サービスを行っていますが、高齢者施設等でされているものの多くは、美容というよりも理髪で流れ作業的というかお洒落を心から楽しめるものは少ないです。施設でも綺麗になれるということは女性にとっては嬉しいことですし、実際にヘアメイクをしてとても喜んでいただく姿をみると歳を重ねても綺麗でいたいという想いは多くの女性が願っていることなんだと感じます。その願望を叶えるため何歳になっても、そして、どこにいても女性である喜びを感じて綺麗になることを楽しんでもらいたい。楽しむことで元気になってもらいたいと考えています。また、複数の拠点をもつ私だからこそできる地域貢献として美容の力で高齢者の方に喜んでいただくお手伝いがしたいと考えており、医療や介護など高齢者の多い現場を応援する力となることで地域社会がより良く変わればと考えております。

美意識の変化が社会を良くする。地方ではなかなか思いつかない発想だと思います。
-地方でも都会と区別なく、美意識を高く保てると地元の方々に感じてもらえることが2拠点活動の大きな意義です。積極的な地域交流が生まれることで「誰もが綺麗になれるまち」となれば、それはひとつのまちづくりになるのではないかと考えています。

郷土愛ですね!最近徐々にですが2拠点活動をされる出身者が増えているように感じます。とはいえ、若い世代にはほとんどおられないので、是非先駆者として頑張ってもらいたいなと思います。ありがとうございました。

anna HAIR
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