車イスの方が楽しめるラーメン屋を!萩中華そば侍

今年1月、萩市新川にオープンされた萩中華そば 侍。萩市内で介護タクシー事業を展開する「ほすぴたりてぃサービス」の代表・横田崇さんが新規事業として立ちあげられたお店です。「ほすぴたりてぃサービス」を平成30年10月に設立し、翌年5月から介護タクシー事業を運行されるうちに、ほとんどのお客様が施設と家を行き来するだけの生活であることに気付き、利用者に楽しんでもらえる何かを作りたいと考え、以前よりやってみたいと思っていたラーメン屋を車イスの方でも気軽に入れるようなラーメン屋にして形にできれば、施設と家の往復だけの生活に、新しい楽しみを提供できるのではと一念発起されます。とはいえ、ラーメン屋を開くことは容易なことではなく、通常、フランチャイズであろうとも決して短くない研修期間を必要とし、暖簾分けともなると更に長期の修行を要するもの。また、独学で1から始めるのも一朝一夕では到底出来るものではない世界。そこで横田さんは、一お客として何年も通っている山口市仁保にある名店「手打ち中華そば侍」の店主にその思いを伝え相談すると、店主も介護を必要とする家族がおられ介護経験があるとのことで、横田さんの思いに共感され、是非協力させてほしいと、異例の暖簾分けとなりました。
「手打ち中華そば侍」の協力を得たのが一昨年の7月。その後、横田さんは物件探しに移られますが、居ぬきで、車イスの方が利用しやすい広さのある物件はそうそうあるものではなく、また、飲食用のテナントをお持ちの方でも、匂いが染み付くイメージのあるラーメン屋などには貸したくないと考えられる方も少なくなく、物件探しは難航したと横田さんは言われます。そうして、ご理解いただける家主さんと出会い、出店場所は決まったものの、設備を揃えるための資金調達に苦労されます。一般的に、開業資金が多額になりやすく廃業リスクの高い飲食店への融資は多業種に比べ難易度が高いと言われ、そのような状況の中、萩・山口信用金庫に相談したら、とても親切に対応してくれ、融資を受けることができたとのこと。「特に、担当者の方には、ほんと良くしていただきました。是非、このことも記事に載せていただきたいです。」と、その感謝の気持ちを語られます。そうして、立案から約2年かけ事業スタートが確かなものとなり、時間があるときには「手打ち中華そば侍」へ、オペレーションを習得しに通われ、晴れて今年1月17日に「萩中華そば 侍」をオープンされます。

提供される中華そばは「手打ち中華そば侍」と全く同じで、醤油ダレを鶏ガラと魚介類をブレンドした出汁で割った和風スープに、アレルギーに配慮して卵を使わない自家製麺。脂身の少ないロース肉を炭火で焼いて煮たチャーシューはあっさりとしつつも旨味を感じれる逸品。トッピングにある煮卵は1個丸々入っており、白身部分を割ったときに姿を現す黄身の半熟度が絶妙なものとなっています。また、中華そばは、誰でも食べれるように、かなりあっさり目で、「パンチが弱い」と言われるお客さんも少なくなく、刺激を求められる方向けに「赤」シリーズも用意されており、開店以降、6対4の割合で「赤」が出ているとのこと。「侍の中華そばは健康志向の高いラーメンですので、健康を気遣ってる方や女性の方も安心して食していただけます。また、今後、仁保でも提供されているつけ麺と油そばも展開し、更にはそれぞれのメニューに萩バージョンのものを用意していきます。車イスの方が利用しやすいようにバリアフリーはもちろんのこと、高さを調整できる机もありますので、お子さんをベビーカーで連れてきやすいお店にもなっています。」と横田さん。様々なことに配慮された、味だけでなく、人にも優しいラーメン屋さんです。

萩中華ぞば 侍
萩市椿東3039-6
電話 090-9271-1064
営業時間 11時~14時
定休日 土、日(現在は水曜日も定休日)