■今までの人生を振り返ってみていかがでしょうか?
-高校卒業後、東京造形大学で彫刻科を専攻し、大学卒業後は京都に移り、京都府立陶工高等技術専門校、京都市工業試験場陶磁器専修科で陶芸を学びました。20代後半に萩に帰ってきてからは、父・裕に師事し、家業に就きました。それまで東京と京都という大都会で学んでいたこともあり萩という田舎との違いであったり、素人と作家の違いなど、家業に就いてからは、そのギャップに色々悩んだ数年間がありました。そこから、岡田窯が築いてきた歴史や萩焼という文化を、しっかり見て、自分なりのものを生み出してやっていこうと、今まで研鑽を積んできたつもりです。伝統工芸展や公募展を中心とした作品を発表する場で活動しながら、あるいは百貨店やギャラリーで個展、グループ展を開催し、北海道から九州まで全国各地に出向いていき、それぞれの土地の特色や萩との違いを体感することで、インスピレーションを受け、作陶に繋げることができました。また、全国各地で作品を発表することで、制作した作品のアイデンティティーを感じることができもしましたし、逆に、自分がこの萩でどのようなことをしたいか、どういうことをすべきかということを考えるようになりました。そうやって私の萩焼作家としての形を作ることができ、今に至るといった感じです。
■年男を迎える2024年はどのように過ごされたいですか?
– 2024年は既に、新しい仕事も決まっていますし、1年間かけてしっかりやっていかなければならない仕事も待っています。展覧会も毎月のように開催が決まっており、制作の方も充実させていかなければならず、忙しい1年となりそうです。また、仕事柄、茶道裏千家でお茶を学んでいます。茶道は日本の文化を集約したところもあり、茶道を通して色々なものを感じ学んでいます。そちらの活動も充実させ、更なる学びを得たいので、たとえ忙しい1年になっても、焦らず一歩一歩ゆっくりやっていけたらと思っています。
■これからの人生のビジョンや目標をお聞かせください。
-人生はやり直しがきかず一度しかないで、よく学びよく遊べじゃないですが、1回きりの人生、多くを学び、仕事も遊びも両方充実させたいです。やればやるほど後悔することも増えるものだと思いますが、最終的に、あれしとけば良かったとならないよう、行動力や探求心は常に持っておきたいです。とりわけ、自分の中で関心度の高い、お茶や食べ物などは、仕事にも多いに繋がりますし、仕事と仕事以外を連動させながら興味のあることには突き進んでいきたいです。また、萩焼作家の一人として、萩焼を後世に繋げるために、萩焼の価値を高め、多くの人に萩焼を知ってもらえるよう人生をかけて努めていきたいと思います。
