書店がない市町村が増え国も対策を模索する中、人口約4万人の萩市に26年ぶりに書店が2店舗オープン!

全国的に書店がない市町も増え、山口県萩市でも2023年時点で書店は2軒となっています。経済産業省も「書店振興プロジェクトチーム」を立ち上げるなど対策に取り組む中、人口約4万人規模の山口県萩市に2024年、2店舗も書店がオープンするという異例の事態が起きています。萩市で書店の新規開業は26年ぶり。ただの書店に留まらない2店舗の取り組みをご紹介します。

商店街に本をきっかけとした賑わいづくりを!ブックカフェ「Tabito」

萩市の御成道沿いに続く田町商店街は、観光ミックス商店街として昭和40年代には100を超える店舗で賑わう地区でした。しかし現在は47店舗にまで減少し空き店舗も目立つことから、田町商店街理事有志で立ち上げたじーるファクトリー萩が一念発起。古本や萩の歴史に関する書籍、新刊を集め2024年2月に書店兼ブックカフェTabitoをオープンされました。商店街内に長期滞在できるカフェがなかったことから、古本を読んだり集ったりとゆっくりできるブックカフェとなっています。将来的には、歴史ある店舗や観光スポットを案内するハブ拠点としての役割や、創業したい人のテストマーケティングの場提供など、ブックカフェをフックとした商店街の活性化を進められる予定です。店主の山下さんは「本を通じ文化的な価値観の醸成を行いたい。誰かに会える、知り合える、そんな店や街を目指していきたい」と話されます。

ブックカフェ旅人
萩市田町商店街内
営業時間 11時~18時
☎ 0838-22-0615

伝統的な街並み残る浜崎町に神奈川県三崎から「本と美容室」進出!

城下の港町として栄えた萩市浜崎町には、浜崎を盛り上げるべく活動している「浜崎しっちょる会」や、地域のチャレンジャーを輩出する支援機関「はぎビズ」があり、「よそ者」を受け入れ面白がる風土が整っています。そのような中、はぎビズの誘致により市が保有する未活用物件にプロポーザルで採択されたのが、神奈川県三崎を中心に活躍する出版社アタシ社が営む「本と美容室」です。収益性の低い「書店」と収益性の高い「美容室」、そして「ローカル」の3つを組み合わせた新業態。高い美容技術、町に合わせ選書した本、感度の高い雑貨を揃え、地域内外の人が訪れる目的を作り、ポジティブな化学反応を生み出す拠点づくりを目指され6月30日にオープンします。代表のミネさんは「地元の人が守り継いできた文化に敬意をはらいながら、新しい風を起こしたい」と話されます。

本と美容院 萩店
萩市浜崎町 浜崎1区16