道の駅阿武町 リニューアル10周年記念! 株式会社あぶクリエイション代表・藤村憲司氏インタビュー!

今月4月20日(土)道の駅阿武町はリニューアル10周年を迎え、明日28日(日)には大感謝祭を開催されます。記念すべき10周年を迎える今年度、開設以降阿武町長が務めていた駅長、副町長が務めていた運営会社・株式会社あぶクリエイションの代表職を一挙に引き継ぎがれた元阿武町まちづくり推進課長・藤村憲司さんに、お話しを聞いてきました。

■10周年を迎える年に駅長並びに代表取締役に就任となりました。先ずは心境をお聞かせください。
-昨年度まで阿武町役場のまちづくり推進課長として、道の駅阿武町を行政側からサポートしてきていたので、この道の駅を阿武町の発展のために、より有意義な施設としなければという気持ちは変わらずありますので、心境に変化があったかと聞かれれば、「ありません。」となりますが、サポートする立場からプレーヤー側になったので、自分の一挙手一投足が良くも悪くもダイレクトに影響を与える立場ですので、サポート側とは違った心配りをしなければならないなと感じています。また、この役職を授かった意味を考えると、現場での判断から実行のレスポンスを求められているわけで、今までサポート側であるがゆえ着手できなかったことへ取り組むことができるワクワク感もありつつ、上手くいかなかった時、矢面に立たなければならない身であるという緊張感もあります。

■組織体制の変更に併せて、就任後、新しく取り組まれたことなどはありますか?
-とりわけ、大きな変化を生むため、新たに何かを取り組み始めたということはありません。就任前より、道の駅阿武町の中長期ビジョンは設定されていましたし、その指針どおりに進めていっています。どちらかというと、就任前より道の駅として取り組んでいることを、よりテンポを上げて、より精度を求めて取り組んでいる感じです。

■具体的には、どのようなビジョンで、現在どのフェーズにあるのでしょうか?
-先ず、念頭に道の駅は、利用者はもちろん生産者、商業者のためにも有益な施設でなければ意味を成しません。そのためには生産者、商業者との関係をより良いものにし、忌憚なく意見交換できる間柄でなければならないと思います。その中で、道の駅側として生産者情報や商品知識を増やし、利用者のニーズと照らし合わせ、阿武町ならではの価値を創造していかなければなりません。株式会社あぶクリエイションでは、道の駅阿武町を運営するにあたって、直売所、レストラン、キャンプ場、テイクアウト、カフェ、温泉、総務とテナントという部門があり、扱う商品は、農林水産物、加工品、料理、ロケーション、温泉と、これら全てジオの恵み、森里海の恵みによるものです。多様・多品目で素材として市場やお客さんから高い評価を受けていますが、その恩恵に甘んじるだけでなく、阿武町がおりなす森里海に感謝の念を忘れずに、新たな付加価値を付け加えていくことで、利用者の満足度を上げ、更には生産者、商業者の所得向上に繋げていくことで、3000人弱の町の多機能拠点として役割を全うできるものだと考えています。
現在は、と言いますか改めてというところでは、道の駅阿武町、そして運営する株式会社あぶクリエイションはサービス業であるということを再認識、再自覚し、接客ひとつから付加価値に繋がるものだと、小さいことでも見落としが無いか、また思い込みによって機会を損失していないか、本来の価値を失っていないかと見直すことも、とても重要なことだと考えます。例えば、清ヶ浜横の遠岳キャンプ場は、元々利用料1日1人100円でした。ニーズに合わせ、サイトを拡げ、海の眺望を良くし、1区画1泊5千円に設定しても利用者は増え、年間売上も60倍になりました。そのように、地元の価値観で「こんくらいのもんでしょ」と思い続けていたものが、実は過小評価だったということも、まだまだあると思います。最近、気付いたところでは、阿武町の小野水産でも養殖をしている山口県のブランド養殖魚「やまぐちほろ酔い酒粕養殖魚“ほろ酔いさば”」が道の駅阿武町で販売していないということです。確かにブランド養殖魚なので天然ものより高価です。地元感覚で「高い養殖と安い天然が並んでいたら、天然を買うでしょ」となっているから、ご当地でありながらも販売していなかったのだと思いますが、実は県外からも阿武町の魚を目当てに来場する方も多く、道の駅阿武町の目と鼻の先で養殖されている「ほろ酔いさば」を購入してくれる方は必ずいるものだと考えています。先ほど、新しく取り組んでることは特段ないと言いましたが、この度、開催するリニューアル10周年大感謝祭では、阿武町で養殖される「ほろ酔いさば」を前面に出し、「ほろ酔いさばの試食&販売」やレストランかしまで「ほろ酔いさばフェア」を組み入れています。

■リニューアル10周年大感謝祭では、その他どのような催しがあるのでしょうか?
-先ず、道の駅阿武町のイベント恒例の第25回森里海の市の開催です。フード、ドリンク、グッズなど16社の出店に加え、道の駅阿武町のテナントに入っていただいてるポ・ヤシロ、カフェ846、うおっちゃ、あんな堂の4店舗では特別メニューを提供されます。11時30分からと13時30分からの2回、荒瀬美保(ピアノ)、石丸泰帆(バイオリン)によるリベラーレコンサートが開かれ、14時からは2000個を振舞う餅まき。あぶの旬館にて3,000円のご利用で1回抽選できるガラポン抽選会を用意しています。加えて、先ほど申し上げたほろ酔いさばの試食&販売」とレストランでは「ほろ酔いさばフェア」を行います。

■最後に、今後の展望をお聞かせください。
-先ほどのビジョンの話と重複しますが、とにかく付加価値を創造していくことで、利用者、生産者、商業者の利益の増加を目指します。この度は道の駅阿武町にフォーカスした話になりましたが、隣接するABUキャンプフィールドでも、同じように新たな付加価値を見出せるよう、常にアンテナを張りつつ、今まで行政マンとして繋がらせていただいた人脈、培ってきた情報発信力を活用し、道の駅阿武町を地域内外の人が更に足繁く訪れる多機能拠点にしていきたいと思います。

■ありがとございました。