視覚障がい者就労×離職者防止の2つの社会課題に! 宮本あんまマッサージ療院が新サービス【社外ヘルスキーパー】を展開!

今年1月、萩市唐樋町に開業されたあんま店、宮本あんまマッサージ療院。店主の宮本幸範さんは後天性の視覚障がい者で、右目を失明し左目にも障がいをおったことで前職を退職。その後、治療をしながら再雇用の道を探すも職がなかったため、幼少期から家族にマッサージをして喜ばれていた経験から平成31年度に国家資格のあん摩マッサージ指圧師免許を取得し、障害がある中でも誰かに喜んでもらえる仕事に就きたいと考え開業されました。日本における視覚障がい者の雇用は限定的で、2006年の「身体障害児・者実体調査」によれば、視覚障害者の就業者数は81,000人、その内の24,000人(29.4%)が、あはき(あん摩マッサージ、鍼、灸の総称)に従事しています。国民には「職業選択権の自由」が保障されていますが、視覚障害者の就労実態は、あはき業を生活の糧にしている人が少なくありません。更に、近年の癒しブームで無資格者の晴眼者の参入も多く、視覚障がいをもった方の職業的経済的自立の阻害となっている状況です。(参照:日本視覚障害者団体連合)
宮本さんによる施術の特徴は、視覚に頼らない研ぎ澄まされた感覚を持ち、細やかな手技です。お客様の身体の状態や痛みの原因を丁寧に探りながら、筋肉の丸みに対して垂直に力を入れ揉み解し、痛気持ちいいぐらいの力加減になるよう心がけているため、もみ返しのない施術が得意とのこと。農業や介護など様々な職業のお客様を施術する中で、宮本さんは「肩こりや腰痛など、職業によって体の使い方に癖があり痛みも違う」という気づきから、会社と連携した【社外ヘルスキーパーサービス】を考案。最ももみほぐし効果の持続する1ヶ月に5回の利用を推奨しています。企業の福利厚生の一環で利用していただくことで、社員満足度向上による離職者防止や、建築・福祉など体を使う仕事の怪我の防止、社員のパフォーマンス向上に貢献するサービスです。「体に疲れを感じる方が気軽に立ち寄れる場所になれば」と宮本さん。現在提携先企業を募集中です。

宮本あんまマッサージ療院
萩市唐樋町42 第一ビル1階
TEL:0838-21-5844
営業時間 9時~12時(土曜は除く)/14時~19時(水曜は除く)
定休日 日曜日・祝日