■今までの人生を振り返ってみていかがでしょうか?
-幼少期から中学生までは、とても厳格で教育熱心な祖母の下で生活をしていました。祖母も預かったからにはという責任を感じていたからだと思いますが、小学生の時には、英会話、ピアノ、スイミング、サッカー、そして茶道と、多くの習い事に通わせてくれました。当時は、厳しい祖母を嫌に思うこともありましたが、振り返ってみると、好奇心旺盛で、何でも先ずはやってみようという前向きな性格になれたのも祖母のお陰で今はとても感謝しています。その後、母と一緒に暮らすこととなり、祖母とは打って変わって寛容といいますか放任主義の生活下におかれ、思春期ということもあり、それまでの生活の反動もあってグレてしまいます。萩高校に行ったものの卒業後は進学せず何の力もないまま上京し、大都会のなか生きていく厳しさを痛感し、体を壊してしまいます。その時に自分の人生について真剣に考え、夢を叶えられる人生を歩みたいと思い、助産師になることを目指します。それから看護学校に3年通い看護師資格を取得し、山口県立大学別科助産専攻に1年学び、中学生の頃、叔母の出産に立ち会った時に「将来は出産に立ち会う職業に就きたい」と漠然と描いていた将来の夢を叶えることができました。
助産師になりたての頃は、お母さんと生まれてくる赤ちゃん、二つの命を預かっているプレッシャーに向き合うことで精一杯でしたが、精神的に余裕が生まれてきてからは、出産前の不安、授乳などの慣れない産後の生活、家族関係など、出産時期にある困り事、悩み事への支援をしていきたいと考えるようになりました。我が子のポートレートを撮ることが好きだったのもあって、欧米でニューボーンフォト(新生児写真)を撮る習慣があり、近年では日本でも流行っていることを知っていましたので、なかむらレディースクリニックで産後のサービスの一環として取り入れてみませんかと院長に相談してみたところ、快く承諾してくださり、3年前からなかむらレディースクリニックで分娩される新生児を対象にニューボーンフォトサービスを始めさせていただきました。そして、昨年、ニューボーンフォトをなかむらレディースクリニック外でも受けれるように出張サービスを始めました。また、仕事、家事、子育ての合間に何とか時間を確保して、産後ケアの一環として役に立つかと思い、アロマボディケアの資格も取得しました。このように、やってみたいと思ったことに取り組めるのも、院長と奥さんをはじめ同僚の方々、そして家族の理解と協力あってのことで、これまでの人生を振り返ってみても、今あるこの恵まれた環境と出会いに、ただただ感謝するばかりです。
■年女を迎える2025年はどのように過ごされたいですか?
-年女だからといって特別に何かをということはありませんが、ニューボーンフォトの出張サービスを始め、まともに休みも取れないほど生活がタイトなものになっていまして、より仕事と家庭の両立がハードなものになりました。そのしわ寄せは、やはり家族に行ってしまいがちですので、協力してもらえることには感謝をしつつ、子どもからのシグナルは見落とさないようにしていきたいなと思います。また、家族旅行ができればと計画をしていますので、この1年のどこかで、子ども達と一緒に楽しい旅行の思い出を作りたいなと思います。
■これからの人生のビジョンや目標をお聞かせください。
-常にプラスアルファを求めたいと考えています。夢であった助産師になっても、助産師という仕事を助産師の範疇だけで済ましたくないと思っているからこそ始めることができたニューボーンフォトサービス。出産時どんなに苦しくっても出産直後のお母さんの表情は聖母のようですし、生まれたばかりの赤ちゃんも含め、そのひとときを写真に残すことで、その時の感情や空気感、更には香りまでも呼び越してくれるツールとなり、撮られた方から、とても喜ばれています。引き続き、出産というかけがえのないものにプラスアルファを添えられるよう努めていきたいと思います。
また、助産師という仕事は全国どこでも出来ますが、萩で生まれ育って一度は東京に出たものの、やはり私はこの萩がとても好きなので、この萩で生活したいですし、この萩が持続可能な都市であってほしいと願っています。しかしながら出生数は年々減っていて、現在、萩市で常勤の産科医は中村先生のみとなっています。このままでは出産を考えられない町になってしまうのではないかと恐れ、そうならないように私に出来ることは取り組んでいきたいなと思っています。漠然と、ゆくゆくは、お産や子育てに関わる事業を開業したいなと考えていますが、お産を扱うか扱わないかというところは悩みどころですし、何よりも行政との連携も重要になってくることですので、模索しながら、早いうちに明確にして、残りの人生をかけて取り組んでいきたいなと思います。その先に、出産・子育てするのに萩は良いよね!と広く知られ、選択してもらえるようになればと考えています。
■ありがとうございました。
