連載 むつみ豚と雨女vol.96

ウクライナは世界有数の小麦やトウモロコシの生産輸出国である。なんたって豚の主食は小麦やトウモロコシといった穀物ですからね。2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降の穀物の価格高騰ときたら天井知らず。例にもれず畜産業も苦しい状況が続いているわけよ。政府は賃上げだとか言ってるけどさ、給料上がる前にスーパーの小売価格が容赦なく上がってるのに追いつくわけないやん。そもそもこんだけ苦しい畜産の現状でどうやって賃上げすんの。どこかにエサはないのか~、農場周りにどんぐりの木を植えまくってイベリコ豚をパクるか。価格高騰をネタにできるうちはまだ心に余裕があるのかしら。

申し訳なさそうに、でも一歩も譲る気配もなく値上げの連絡をしてくる業者さんもおれば、いつの間にやらしれ~っと値上げしている業者さんもある。うちもね、値上げにはお客様をはじめ、取引業者さんにも少なからずとも申し訳ない気持ちがあるわけよ。価格改定の必要性と透明性を取引先に明確に伝え、信頼を維持せねばならぬ。適正な価格転嫁が十分にできないのが零細企業のつらいところ。しかしながら値上げを躊躇していてはうちがジリ貧になっちゃうわ。会社潰れたらどうもならんでね。そもそもこれだけ飼料価格、燃料費、人件費が上がってるのに豚肉の市場価格にはいまいち反映されていない。そこが問題よ。

普段スーパーに買い物に行かない人も行って現状を知るとよい。牛乳・卵・豆腐・パンをちょろっと買ったらもう二千円いくから。フルーツは贅沢品やし、価格との仁義なき戦いよ。小野家の子らはスイミングやらバレーボールやらやっとるがいつもママのおにぎり持参。コンビニのおにぎり高いからな。日常生活全般が価格高騰に対する防衛戦になっちゃって楽しくないよな。衝動買いや見栄のための出費は避け、精神的な充実や生活の喜びを得るため使うべきところでお金を使う。ワタクシの愛してやまない名菓ルマンドシリーズとか。